お笑いの昔は素直に手を叩いて笑いこける漫才が多かった。しかし、今はどうも素直になって喜べない不潔さを感じる。世代が違うと言われるとそれまでだが…。だから私は生理的に受け付けない松本人志などが出ているとテレビを消すかチャンネルを変える。あの下品な笑いを持って「お笑いの王」なんて…。そして今回の疑惑。もうダメどす!

 

 

「週刊文春」が昨年12月に報じたダウンタウン・松本人志(60)の性的スキャンダル報道。NHKが3日放送予定だったお笑いコンビ「スピードワゴン」小沢一敬(50)が司会のEテレ「言葉にできない、そんな夜。」のスペシャル番組放送を取りやめたこともあり、新年になっても注目を集めている。

松本が所属する吉本興業は「当該事実は一切なく、今後、法的措置を検討していく予定です」と文春報道を完全否定し、小沢の所属事務所ホリプロコムは「私どもからお話しすることはありません」としている。つまり、事実関係はまだはっきりしていないのだが、NHKが「総合的な判断」で小沢の番組の放送を見合わせたのは、昨年の苦い教訓があったようだ。

ここに来て、昨年10月17日に「松本人志と世界LOVEジャーナル」を放送したNHKのキャスティングに改めて疑問の声が出始めているのだ。昨年の放送決定直後から「松本さんを性教育番組のMCに起用するのはいかがなものか?」という慎重な意見が多かったのだが、今回の文春報道後から《彼のこういう側面を知りながら、性教育番組に出演させてたNHK側の話を聞きたいです》《NHKが松本を採用したことが大問題。裏調査が甘すぎ大丈夫か? 調査の仕方を文春に教えてもらったらと思う》という声がネットで上がっている。
 

NHKは松本をMCに起用した理由として、「思春期の娘の父親でもあること」を番組ホームページで挙げていたが、松本は2019年1月13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)でゲストコメンテーターとして出演した指原莉乃(31)に対して「お得意の体を使って」などと発言したこともあった。そして、ジェンダー平等を目指す男性が結成した非営利団体「#MenWithWomen」らが、オンライン署名サイト「Change.org」で、「松本人志と世界LOVEジャーナル」の放送中止を求めて署名を募集すると、昨年10月11日からの2日間で2万人以上の署名が集まった。

「松本さんは1994年に出版した著書『遺書』で、“自分が若いころ、よう女遊びしてたおっさんに限って、自分の娘ができたらごっつい娘を大事にするんですよね。ああいうのはイヤやろ”などと述べていました。まさに今の松本さんのことですが、そうしたブーメラン発言はさておき、思春期の父親として性教育番組に出演したにもかかわらず、結局、番組内で女性が不快になるような発言をしてしまったことは残念でした。そうしたこともあり、改めてNHKへの批判が再燃しているのでしょう」(テレビ関係者)

■横山やすしも苦言を呈した松本の芸風

松本は「松本人志と世界LOVEジャーナル」の中で、成人向け動画によって間違えた知識を得てしまうという流れになった際、「(動画による)間違えた学び方は自分もしてきた。やっぱり一時は(女性の)顔に……」と言って、ラランドのサーヤ(28)が「めっちゃ良くない」と不快感をあらわにする一幕もあった。

こういった誰かを不快にしてまでも、笑いに貪欲なダウンタウン、そして松本のスタイルにいち早く苦言を呈していた大物芸人がいる。

「『ライト兄弟』というコンビ名を名乗っていたダウンタウンが、82年に『ザ・テレビ演芸』に出演した際、故・横山やすし氏が『笑いの中に良質なものと悪質な笑いがある。あんたら2人は悪質な笑いやで』『テレビ出るような漫才ちゃうで』と酷評したことは有名です。ダウンタウンがそういった苦言をバネにし、弱みやコンプレックスを感じさせない圧倒的つわものとしてのお笑いスタイルが芸人として唯一無二になった一方で、昭和的な笑いの取り方には常に批判もつきまとってきました。発言力を持ち続けている松本さんをもてはやす芸人とテレビマンがいることで、令和の時代と噛み合わない番組が生まれているという背景はあるかもしれませんね」(お笑い事務所関係者)

NHKが今回決めた小沢の番組放送見合わせの判断は正しかったのだろうか。

 

 

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」

望月衣塑子さんや彼女をリベラルの旗印として仰ぐ仲間よ、間違った方向へ突き進んでない?

 

 

私は今回の室井佑月さんの意見には少し疑問を感じる。室井さんは夫が選挙に立候補するとしてテレビの番組から降ろされた。そんなマスメディアの不条理を十分に感じているはずだ。男女差別、ジエンダー問題日本のマスメディアはまだまだ遅れている。そんなテレビ界で大手を振って占領している吉本興業、そしてジャニーズ会社だった。その二つの組織ではとんでもない犯罪が温存されてきたのである。そこには声を出せない被害者が存在する。マスメディアは社会はそこに目を逸らすだけではなく、その組織を持ち上げて一緒に歩いてきたのだ。だから吉本にしてもジャニーズにしても、「恐いものなし」の自惚れの頂点にいた。被害にあった人々はどんな気持ちで今まま過ごしてきたであろうか。

 

室井さんの性の解放とでも言うべき論法は私はそこには参加しないし、干渉もしない。望月衣塑子さんが追究し続ける姿勢に異論のある方も多いだろう。しかし私は応援したい、大きな岩に一針の声で穴を空けようと懸命なのだ。それは生き地獄を味わった人達今も声を出せないでいる人達の代弁者でもあるのだと私は感じている。

 

 

『政府に芸能や音楽業界をしっかり監督し、指導するような監督官庁がないことでセクハラが横行しているとの指摘もある』(望月衣塑子・東京新聞社会部記者)
 

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 これは12月27日の官房長官記者会見で、望月氏が質問としてあげた彼女の意見。性加害をしたという噂のある芸人の(某週刊誌にスクープされた)、名前を出してこういった。
 

 望月さんは、リベラルや左派サイドの、目立つインフルエンサーでもある。あたしは彼女とはリベラルの仲間だと思っているし、彼女はリベラル寄りのニュースを広く拡散してくれる人。だからこそ、もうはっきりという。
 

 望月さん、なんでもかんでも国を責めるのが正義で、そしてそれがリベラルのカッコいい姿だと思ってません? この世の性加害をなくしたいという気持ちはわかる。しかし、性というデリケートなことに、国の監視や管理を求めてはいけない。
 

 この世のほとんどの性は自然に営まれる。銃の乱射事件が起こった時に、国に銃の規制を求めるのとは違う。
 

 性は自由なもの。自由であるべき性に対し国の干渉を許してしまえば、あたしたちの内心の自由も侵されることになる。性に完璧や潔癖を求めることは、差別にもつながってしまうだろう。
 

 望月さんや望月さんをリベラルの旗印として仰ぐ仲間よ、間違った方向へ突き進んでない?
 

 人に優しく、寛容なリベラルであったら、推定無罪を貫くべきだ。罪が確定できるまで、国会で個人の名をあげつらって糾弾するのは違う。
 

 芸能や音楽業界の国の監督とは、治安維持法の特高警察のようなものか? リベラルが、窮屈な世の中を望むのか?
 

 国の関与で早急に性犯罪のゼロを目指すことは、我々の大切なものを壊す危険につながる。リベラルこそ死守すべき、個人の自由だ。
 

 それは、性被害をなくすための努力を放棄することではない。確定した罪に対し相応な罰があり、被害者も救済できる、それがあたしの望む世だ。でもって、性の自由もね!

 

「性加害報道」松本人志が語っていた「過激なオンナ遊び」夜中にインターホンが…/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

 
 
 
昨年末に「文春オンライン」が報じた、ダウンタウン・松本人志の「性加害疑惑」をめぐり、テレビ局やCMスポンサーである大手企業は、年頭からその対応に大わらわのようだ。「全くの事実無根で名誉棄損」という吉本興業側に対し、「記事には絶対の自信がある」とする文春サイド。両者一歩も引かぬ姿勢が続く以上、事実関係については今後、裁判などで明らかになっていくだろうが、今回の問題発覚でにわかに話題になっているのが、松本が過去に語っていた「女遊び」ネタである。

2009年5月に結婚し、現在は中学生の娘を持つ松本だが、独身時代はラジオ番組等で「オレら、もうしゃべられへんようなこと、いっぱいありますからね」「そらもう女遊びでも、度を越すようなこと、やってましたよ」と、具体的な内容は伏せたものの、過激な女性遊びをしていたと告白している。事実、1994年に出版した自著「遺書」の中でも「笑いに魂を売った男は毛ジラミ程度で動じない」と題し、毛ジラミをうつされた話に多くのページを割くなど、その自由奔放な素顔を自ら綴っていた。

ちなみに、松本が同著を出版したのは31歳の時。出版後、2カ月足らずで60万部を突破したが、筆者の元にも出版元の朝日新聞社関係者から会見開催のリリースが届き、同年11月15日、都内で行われた「60万部突破記念会見」に足を運んだものである。
ジャケット、シャツ、パンツともに黒ずくめで登場した松本は、「遺書」という意味深なタイトルについて、

「何冊も本、出す気ないから、最初で最後という意味で付けた」

とした上で、次のようにボケたのだった。

「こういうこと(60万部突破会見)やると、また部数増えるというあくどい考えが朝日の方にあるらしくて。そういう数字は、ウソが多いんでホンマかなと思いますが、(印税が)6000万円くらい入ってくる? どーなんでしょう~。ただ、今はとりあえず区民税は月300万円払っているんで、1日家にじっとしているだけで10万円取られています」

そして著書の出版によって、

「(ファンは)増えたとは思わんけど、今まで僕のこと好きや思うてくれていた人が、より熱くなってきた。この間も夜中にインターホン押すおかしな女がいましてん。なんやねん。ゆーたら『松本さん、いつもテレビから私を見張ってますよね』と。そうか~悪かったな、言うたんやけど…」

その後、松本がその女性とどうなったのかは定かではないが、この手の女性ネタが多いことから当時、複数のガールフレンドがいたことは想像に難くない。

「遺書」では「反論も悪口も大歓迎する。正々堂々と来てみやがれ!」と吠えていた松本。今回の性加害疑惑報道に対し、どのような対応を見せるのか。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。