岸田首相、生出演で「総裁選」語る姿にネット絶句「このタイミングで?」「生き埋めの国民がいる時に」

 
 
 岸田文雄首相が4日に放送されたBSフジ「プライムニュース」にスタジオ生出演。だが、この出演がネット上で非難の的となっている。

 番組のこの日のテーマは「岸田首相に問う 決意と覚悟」というものだった。

 冒頭は、能登半島地震について約15分間扱った。岸田首相は「被災地が半島」という点に着目し「陸上からの支援を考えた時に、南から押し上げていくしかない」と指摘。震災の影響で大型車両が通行できる道が限られるため、陸路や空路を駆使して支援していると説明した。

 人命救助を最優先しながら生活の物資を供給するために取り組んでいるとし「私自身もできるだけ早いタイミングで足を運んでいきたい」と主張。5日の与野党の党首会談についても、震災対応について協力要請するとの考えを示した。

 番組後半は、国際情勢と外交戦略、政治とカネの問題、自民党総裁選、今後の日本の課題についても議論された。

 ネット上ではこの生出演に対して「このタイミングで、テレビ出てんの?BSって被災地の皆さんも見られるんだよ」「生き埋めになってる国民がいてる時にテレビに出てる場合じゃねえだろ」「ヌクヌクとした中で、総裁選の展望などもってのほか」「今そこにある危機を見ず総裁選を語る」などの否定的な声が目立った。

 震災を冒頭に取り扱ったとはいえ、能登半島地震から3日後の生放送で、自身の進退が掛かる総裁選や政治とカネの問題を岸田首相が語るというコンセプトが、視聴者の神経を逆なでしたようだ。
 
 

「電波も電源もないなかどうしろと?」河野太郎 被災地へのマイナンバーカード活用法指南が波紋

 
 
1月4日、河野太郎デジタル大臣(60)が能登半島地震をめぐり、被災地で有効なマイナンバーカードの利用方法を伝える投稿をXで行った。しかし、ネットではその指南が波紋を呼んでいる。

1日に発生した能登半島地震は最大震度7を記録し、日本海沿岸などで大津波警報が発令された。亡くなった方々や安否不明となっている人たちの数が日に日に増えていくなか、河野大臣は4日にXを更新。そして《能登半島地震において被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます》と前置きすると、こう呼びかけた。

《マイナンバーカードをお持ちの方は、スマートフォンからマイナポータルにログインすることで、御自身の過去の医療情報を確認し、普段飲んでいる薬の情報を避難所等で医師と共有することができます》

さらに《スマホにマイナンバーカードを搭載した方は、マイナンバーカードを読み取らなくてもマイナポータルから御自身の過去の医療情報にアクセスし、薬の情報を共有することができます》と続けている。

河野大臣のポストに対して、《マイナポータルってそんな機能もあるんですね》《急だったから、スマホやカード類の貴重品は持ち出しても、お薬は持って出るのを忘れることがあるし、日数が経てばお薬が無くなるから、こういう時こそマイナカードですね》《カード本体がなくてもアカウントさえあれば必要な情報が手に入る。やっぱりデジタル化はどんどん進めるべきだよなぁ》と、活用法に納得する人も多い。

いっぽうで、河野大臣の投稿に対して否定的な声も。河野大臣はスマホを通してマイナンバーカードやマイナポータルを災害時に利用する方法を伝えているが、いまだ石川県内では電波の状況がよくない地域が存在するためだ。

総務省は、5日7時の時点でNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクでは七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町で、楽天モバイルでは七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町、宝達志水町の一部で通信障害が発生していると発表している。

また、北陸電力は5日の午前10時点で、石川県内でおよそ2万7200戸が停電していると発表。復旧の目処は立っていないという。

そのため、河野大臣の投稿を疑問視する声もこう上がっている。

《被災された方にそんな余裕があるとは思えず、電波も電源もない中どうしろと?》

《お薬手帳は紙でも電子でもありますから…反映も即時ですけど…電気、通信網が確保できていないと利用できないですよね…》

《被災で停電が長引いた場合、当面はアナログ手段しか使えなくなります。そういう時の為にも、アナログ手段も残す方法を検討して頂けないでしょうか》

そもそもこの投稿自体、電波が入った状態でないと確認できない可能性が高い。災害時の通信、電力の問題は、マイナンバーカードの非常時の活用における今後の課題となるだろう。
 
 

裏金捜査を「検察のクーデターだ!」と安倍派議員が逆ギレ…呆れた感覚に国民の怒り爆発

 
 
自民党安倍派の裏金事件を巡る同派所属議員の無反省な態度に、国民の怒りが爆発している。

目下、東京地検特捜部が安倍派幹部を聴取するなど、捜査を進行中。そんな中、ネットメディア「MINKABU」が3日に〈自民党大物議員『こんなの、検察によるクーデターだ!』安倍派に本気でケンカを売る気なのか…〉と報じるや、SNSが大炎上している。

記事では、かつて安倍派に所属していた閣僚経験者の「こんなの、検察によるクーデターみたいなものだよ!」とのコメントが掲載されている。これに、X(旧ツイッター)では批判が続出。〈凄まじい逆ギレ〉〈犯罪者捕まえようとしてるだけなのに何がクーデターなのか?〉〈とんでもない驕りだ〉といった声が上がっている。〈検察がんばれ〉がトレンド入りするほどの状況だ。

安倍派のパー券販売ノルマ超過分のキックバックによる裏金は、直近5年間で5億円に上るとされる。さらに、ノルマ分だけを派閥に納め、超過分を「中抜き」していた議員が複数いることも分かっている。中抜き分は計約8000万円で、裏金は総額6億円規模になるとみられている。それなのに「検察のクーデター」とはどういう了見か。逆ギレもいいところだ。

「遊興費に使ったわけじゃない」と言い訳
どうも、安倍派議員は裏金づくりを悪いことだと認識していないフシがある。日刊ゲンダイにも、複数の安倍派議員からこんな声が届いている。

「今回の一件は、単純にキックバック分を収支報告書に記載しなかっただけのこと」「高級クラブやキャバクラなど、遊興費に使ったわけじゃない」「人件費や事務所費などマトモな政治活動費に充てている」「そもそも、収支報告書に記載しなくていい政策活動費だ」

呆れた感覚ではないか。

「安倍派議員にとって裏金化は、長年にわたって続けられてきた慣習のようなもの。『政治にはカネがかかるんだから仕方ない』程度の感覚なのだろう」(官邸事情通)

「永田町の常識は世間の非常識」とはよく言ったもの。前明石市長・泉房穂氏は99人の安倍派議員について、民放番組で「全員いなくなったって誰も困らない」「きれいに一掃してもらって新たな方が立候補された方が、日本の夜明けが始まると思う」と言っていたが、その通りだ。この際、全員クビにした方が、日本の将来のためになるのではないか。
 
 

岸田首相の改革本気度に疑問噴出 「政治刷新本部」設置も事務総長に最側近、最高顧問に派閥の親分 パー券「抜け穴」に触れず

 
 
自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、岸田文雄首相(自民総裁)は来週にも、新組織「政治刷新本部」(仮称)を党内に立ち上げる。自身が本部長に就任し、政治資金規正法改正も視野に、派閥のあり方などに切り込むという。ただ、具体性や同本部の陣容について疑問が噴出している。

「政治への信頼回復こそ、最大かつ最優先の課題だ。党全体の問題として強い危機感を持って、一致結束して対応しなければならない」

岸田首相は4日の年頭記者会見でこう強調した。新組織は、月内に中間的な取りまとめを行う。

具体的中身について、岸田首相は、党による派閥パーティー収支の監査や、収入の原則振り込み化に言及した。ただ、「ザル法」と呼ばれる政治資金規正法の改正については、「国会において各党で議論を深めなければならない」と述べるにとどめた。

公明党の山口那津男代表の「決め手は(政治資金規正法の)罰則の強化で、連座制は一つの手段だ」という指摘とは温度差がある。

同法では、外国勢力が、政治活動や選挙に影響を与えることを防ぐため、外国人献金を禁じている。ところが、パーティー券購入には国籍の制限がない。この「抜け穴」への言及もなかった。

さらに、産経新聞によると、岸田首相は新組織の事務総長に、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針という。木原氏は親族の問題などで「文春砲」の直撃を受け、昨年9月の内閣改造で事実上、更迭されたばかりだ。
岸田首相は4日のBSフジ番組で、新組織の最高顧問に首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相を充てる方針も示した。

これに対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は「最高顧問が派閥の親分である麻生さん、果たして本当に改革できるのか」と疑問を呈した。

政治改革をどう見るか。

政治評論家の有馬晴海氏は「東京地検特捜部の捜査は継続している。事件の全容が分からないなか、拙速に『刷新』をアピールしても、国民の信頼は回復されない。新組織の要職に、首相側近を配置すれば『隠蔽』という印象を持たれかねない。膿を出し切り、派閥が抱える構造的問題を解決することを肝に銘じるべきだ」と指摘した。
 
 

池田佳隆議員は相変わらず“雲隠れ”…自民党派閥の裏金問題で議員の賀詞交歓会にも変化「信頼失墜を実感」

 
 
 自民党派閥の裏金キックバック事件では、東京地検特捜部の強制捜査は、愛知県や岐阜県にも伸びました。議員事務所などの家宅捜索を受けた議員たちは、年始も公の場所に姿を見せていません。

 2024年1月3日、愛知県春日井市で開かれた賀詞交歓会。

自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「我々政治家の信頼を失墜させるような大きな出来事、政治と金の問題が起きたのも事実であります。二度とこのようなことがないように、多くの皆さま方から信頼をいただけるような行動をとっていかなければならない」
 
 例年であれば、万歳三唱などを行って華やかな雰囲気となるはずの会合です。

自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「今までだったら同級生とかに、地域の行事なんかに出ると『よく来たな』なんて優しい言葉をかけていただいたんですけども。急にキックバックや裏金の問題とか、そういったことが話の第一番に出るようになってきましたので非常に悲しい」

 暮れも押し迫った12月27日、東京地検特捜部の捜査は名古屋にも及びました。
 
 安倍派からの4000万円を超えるキックバックを収支報告書に記載していなかった疑いが持たれている、愛知3区地盤の池田佳隆衆議院議員の事務所などが家宅捜索されました。
 
 2日後には、岐阜県羽島市にある大野泰正参議院議員の事務所なども捜索を受けました。
 
 任意の事情聴取に続き、裏金事件では議員個人として初めて強制捜査を受けた池田議員。去年12月から一向に公の場に姿を見せない「雲隠れ」の状態が続いています。

 この年末年始も「年末年始の行事等への出席につきましては、主催者並びに関係者の皆様へのご迷惑をお掛けすることがないよう、自粛させていただくことと致しました」と関係者にFAXを送ったきりです。

 これに対して、地元の支援者は…。

池田議員の支援者(12月27日):
「秘書が応対せなダメ。分からんなりにも。だけどこういう形になったらもう終わり。『こんな政治家なの?』『秘書もそんなふう?』って長年やってきて」

 池田議員の会計責任者を務める秘書の男性を直撃取材しましたが、問いかけに何も答えることはありませんでした。

 池田議員と連絡が取れないのは、自民党愛知県連も同じです。

自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「(池田議員)本人からまだ連絡はないというのが現状であります。我々政治家に対する国民の皆さま方の信頼が失墜したということは実感いたしております。国民の皆さま方から信頼されるような行動を、我々政治家一人一人がとっていかなければならない、そういう年だと思っております」
 
 

【安倍派パーティー券問題】塩谷座長は新年も説明せず…記者の質問に “沈黙”(静岡県)

 
 
東京地検特捜部の捜査が進む自民党の派閥のパーティー券をめぐる事件。2023年から説明を避け続けている安倍派の塩谷立座長に、4日、Daiichi-TVが直撃取材しました。塩谷座長の返答は?

関係者によりますと、安倍派のパーティー券をめぐっては、所属議員の大半が、収支報告書に記載のないキックバックを受け、総額は、直近5年間で5億円にのぼるとみられています。東京地検特捜部は、議員への聴取のほか、会派や所属議員の事務所の家宅捜索を行うなど捜査を進めています。

この件をめぐっては、比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立座長も、1000万円以下のキックバックを受け収支報告書に記載していないとみられています。

(塩谷 立 座長)
「国民の皆様に政治不信を招いたこと心からお詫びを申し上げます。現在捜査が進んでいる。具体的な事実関係を把握するなかで適切に対応してまいりたい。いま申し上げられることは以上でございます」
(記者:キックバックについて いま分からないということでしょうか?)
「現在精査中です。それぞれの捜査が進んでいるなかで、具体的なことを申し上げられる段階ではない」

関係者によりますと、2023年12月、塩谷座長も特捜部から任意で事情聴取を受けたほか、12月23日には自民党静岡8区の会合に出席し、地元の県議や市議などに対して「今は捜査中なのでしかるべき時が来たら説明する」と話し、未だ説明の機会を設けていません。そんな中、4日に塩谷座長が浜松市役所の市長室へ新年のあいさつに訪れました。

(塩谷 立 座長)
(記者:説明される時期は今のところ難しいのでしょうか?)
「・・・(無言)」

裏金をめぐる問題について記者の質問に一切答えず無言のままでした。

一方、4日に掛川市で行われた消防の出初式に出席した、安倍派に所属し比例東海ブロック選出、静岡3区の宮沢博行議員。

(宮沢 博行 議員)
「消防出初式が盛大に開催されること心から喜びを申し上げます」

2023年、キックバックがあったことを認め、派閥の指示で収支報告書に記載しなかったことを暴露しています。あらためて裏金をめぐる問題について聞くと…

(宮沢 博行議員)
「政治改革と信頼回復の年にしないといけない。前途多難ではあるがしっかりとやっていきたい。政治と金をめぐる問題についてしっかりと自己改革できる わが党にしていかないといけないと思う」
(記者:塩谷座長から説明がないことをどう思うか?)
「いろいろな事情があると思うが、各議員ひとりひとりの判断でそれぞれ責任を果たす時期かなと思う。ほかの議員のことはなかなか言いづらいところはある」

一方「しかるべき時が来たら説明する」と話している塩谷座長。実態について説明が待たれます。