能登半島地震の予備費40億円に《やすっ!ケタが少なくとも1つ、2つ足りない》などとSNS批判の嵐

 
ウクライナ支援にはポンと6000億円だったが…。岸田の最後の仕事は「万博は税金の無駄使い、その税金を被災地復興に回します」と宣言する事だ。利権漁りに手を貸すな岸田さん。傷は深すぎるがそこから這い出すときだ!
 
西田昭二議員
《能登半島地震によってお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。被災地域が能登全域の為、被害状況の把握に総力を上げて努めていますが、まずは、自らの命の確保と健康に努めて下さい》

 この《まずは、自らの命の確保と健康に努めて》というくだりが、SNS上で《自ら、つまり自助で何とかしろと》《これが自民党政治だよ》《冷たい》との指摘が出た一因らしい。

 西田氏はその後、文面を《被災地域が広域の為、被災状況を総力を上げて確認中です。まずは、支援が行き届くまで、地域で協力をして頂き、命の確保と健康管理に気をつけて下さい》と《自ら》の部分を削除して更新したものの、反発の声は今も拡散され続けている。

 
 
 
「命を守る観点から重要な被災72時間が経過する本日夕刻までに、総力を挙げて一人でも多くの方を救命・救助できるよう全力で取り組んでほしい」

 首相官邸で4日午前に開かれた能登半島地震を受けた非常災害対策本部の会合。本部長の岸田文雄首相(66)はこう閣僚らに指示し、寒冷・避難所対策を強化するため、予算の予備費使用を来週9日にも閣議決定すると表明した。

 最大震度7を観測した能登半島地震。生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が迫り、予断を許さない状況が続いている。

 岸田首相は会見で、必要物資を被災地の要望を待たずに送り込む「プッシュ型支援を一層強化する」と力を込めていたのだが、予備費の規模について問われると、2016年の熊本地震の23億円などを例に挙げつつ、「倍近く(40億円程度)になるのではないか」と説明した。

■ウクライナ支援にはポンと6000億円だったが…

 このニュースが4日昼に報じられると、怒りと動揺の声が広がったのがネットだ。
 
《やすっ!ケタが少なくとも1つ、2つ足りないと思うんは私だけ。にしても安いな》

《道路もめちゃくちゃ、建物は倒壊。焼野原のような街に使う予備費が40億円?たった》

 予備費の使用を決める閣議決定はまだとはいえ、活用金額の少なさに驚きの投稿が相次いだらしい。

 昨年12月に開かれたG7財務相・中央銀行総裁会合で、鈴木俊一財務相(70)は、ウクライナ支援に欧米諸国が消極姿勢に転じる中、45億ドル(約6000億円)を拠出する用意があると公表。SNS上では、この金額と今回の予備費の金額の差についての意見も。

《ウクライナにポンと6000億円。能登半島地震に苦しむ自国民にはショボい40億円》

《税金を納めていることが馬鹿らしくならんか。我々は誰のために増税されているのか》

 岸田政権に対する逆風は依然として続いているようだ。
 
 

岸田首相側近の西田昭二議員「自らの命の確保と健康に努めて」地元・能登半島地震SNS投稿に反発広がる

 
 
 最大震度7を観測した能登半島地震。生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が迫る中、警察や自衛隊などは引き続き、甚大な被害を受けた石川県内で捜索を継続。安否不明者の発見に全力を挙げている。

 石川県などによると、4日午前の段階で、輪島市で44人、珠洲市で23人が亡くなるなど、同県内の犠牲者は78人に上った。

 幹線道路があちこちで寸断され、ライフラインの確保もままならない中、ネット上で怒りの声が向けられているのが、地元石川3区選出の自民党国会議員、西田昭二氏(54=岸田派)だ。

 岸田文雄首相(66)が選挙応援で「私の側近」と持ち上げたという西田氏。昨年3月には「週刊文春」で統一地方選を巡る公職選挙法違反(事前運動)の疑惑が報じられたこともあったが、国交省政務官を務めた経験もあり、災害、防災について関心が高かったとされる。

 2021年2月の衆院予算委員会第6分科会でも、この数日前に発生した福島、宮城を中心とした震度6強の地震を振り返り、こう発言していた。
 
「東日本大震災から10年を迎えますが、2年前の台風被害も重なり、このような大きな地震や自然災害は、その地域の方々に非常に大きな恐怖心や本当に心労を与えているところでございます。近年は、大規模な自然災害が多く発生をしているところでございます。(略)私の地元であります北陸地方でも、豪雪災害が発生し、家屋や多くの農業用ビニールハウスなどの被害が多数出ております」

 そして、西田氏は大規模な自然災害が発生した場合の被災者の避難所の設置や運営、災害廃棄物の処理などの負担について政府の姿勢をただしていた。

■文面からは「自ら」が削除されたが…

 そんな西田氏の地元で起きた未曽有の大地震。なぜ、批判の声が出ているのかといえば、西田氏が更新したX(旧ツイッター)の文面にあるようだ。

《能登半島地震によってお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。被災地域が能登全域の為、被害状況の把握に総力を上げて努めていますが、まずは、自らの命の確保と健康に努めて下さい》
 
 この《まずは、自らの命の確保と健康に努めて》というくだりが、SNS上で《自ら、つまり自助で何とかしろと》《これが自民党政治だよ》《冷たい》との指摘が出た一因らしい。

 西田氏はその後、文面を《被災地域が広域の為、被災状況を総力を上げて確認中です。まずは、支援が行き届くまで、地域で協力をして頂き、命の確保と健康管理に気をつけて下さい》と《自ら》の部分を削除して更新したものの、反発の声は今も拡散され続けている。

 

「丸3日、何も食べとらん」 
奥能登避難所へ物資届かず 
本紙記者ルポ(北國新聞)

 
 
 奥能登の避難所への救援物資配布が遅れている。地震と津波で甚大な被害を受けた珠洲市宝立町鵜飼・春日野。4日、つぶれた家屋と傾いた電柱で足の踏み場もない集落を歩くと、出会った男性が記者に訴えてきた。「救援物資が届かない。子どもが丸3日、何も食べとらん」。男性の頰を一筋の涙が伝った。(珠洲支局長・山本佳久)

 見附島(みつけじま)がある宝立町鵜飼・春日野は沿岸部に木造住宅が密集している。1日の強い揺れで多くの民家が倒壊し、さらに津波が襲った。石川県が4日午前11時、新たに公表した珠洲市内の安否不明者のうち、8人が鵜飼・春日野の住人だ。

 4日朝、割れた窓ガラスや瓦が散乱する通りを歩いていると、40~50代くらいの男性が突然、話し掛けてきた。「金沢からここまで道はつながっとるかね」。

 珠洲道路は一般車両の通行を規制し、自衛隊や警察、救援物資を運ぶ車両を優先させていると聞く。そう伝えると、男性は気持ちが高ぶったのか「救援物資なんて全然こっちに来ていないっ」とまくし立てるように語った。

 各自治体とも十分な支援物資の供給を政府や県に求めており、陸路だけでなく、空路や海路も活用して食料や人員の搬送が進められている。

  ●輪島・重蔵神社で炊き出し

 4日、輪島市河井町の重蔵神社ではボランティアによる炊き出しが行われ、被災者が長い列を作った。
 
 

能登半島地震、死者84人に 安否不明79人 生き埋め情報も 72時間経過、全容いまだ見えず

 
 
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は4日午後3時現在で死者が84人になったと明らかにした。県は安否不明者として79人の氏名などを公表。輪島市によると、住民の生き埋め情報が少なくとも40~50件寄せられている。生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が経過し、警察や消防による捜索が続いた。

石川県では被災地などに続く県内道路で87カ所が通行止めとなり、輪島市や珠洲市の集落を中心に少なくとも約750人が孤立。被害の全容はいまだ見えていない。珠洲市の漁港周辺で、津波による行方不明者が1人いることも判明した。

富山市は、市内の中学1年の男子生徒が輪島市に保護者と帰省中、地震で被災し、死亡したとの情報があると明らかにした。倒壊した家屋の下敷きになったとみられる。

現地では消防や警察などの関係機関が懸命の捜索を続けた。珠洲市では完全に押しつぶされたような形で倒壊した家屋が目立ち、がれきをかき分けながら行方の手掛かりを探していた。輪島市の大川浜の沿岸部に待機していた海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」から、土砂や倒木を撤去するための重機を積んだ揚陸艇が出発し、浜へ運んだ。

石川県内では4日時点で、建物の全壊、半壊が計200軒以上で確認された。約2万9000戸が停電し、14市町で断水が発生。約360の避難所に約3万4000人が避難している。

石川県の馳浩知事は年頭あいさつで「県民の命を守るために何ができるか。協力して頑張っていきたい」と職員へ呼びかけた。(共同)