この発想は多喜二が生業のペンを持つ指をへし折られた時代への逆行思想だ。絶対に許されない。過去の歴史を検証しないまま曖昧にしてきた大きな誤りがこの発言に全てが含まれている。「憲法は占領時につくられたもので日本人の伝統精神とかけ離れている。明治憲法とその下での教育勅語にこそ伝統精神が反映されていた」
「(日本の過去の戦争は)自衛のため、戦争せざるを得ない事情があった」
侵略戦争への反省もなく、明治憲法に戻れとあまりに露骨。

 

自民党の西田昌司議員は「主権は国民にない」と日本国憲法を否定する発言(2012年の「朝まで生テレビ」)をした人物ですが、頭の中が完全に大日本帝国。
こういう政治家が今も政権与党で大きな顔をしている異常さ。国会の「憲法審査会」に絶対入れてはいけない政治家の一人。

 

 

 自民党の西田昌司参院議員は23日の参院憲法審査会で、国民道徳の根源や教育の基本理念を明治天皇名で示した戦前の「教育勅語」を「日本人の伝統的な価値観だ」と評価した。
 

 その上で「日本の文化で一番大事なのは教育勅語に書いてある家族主義、家族と伝統を大事にすることだ」と持論を展開した。
 

 教育勅語は1890年に発布され、戦前の学校教育で生徒は暗唱することが求められた。親孝行などの徳目を説く一方、危急の事態では「公に奉じ」皇室を助けるべきだとした。戦前の軍国主義教育と結び付き、衆参両院は1948年、国会が排除や失効を決議している。(村上一樹)