菅政権の新型コロナ対策への不満がこれまでになく高まっていることがはっきり数字に表れた。日本経済新聞社とテレビ東京が23~25日に実施した世論調査によると、対策について「評価しない」は過去最高の65%。3月の前回調査から10ポイントも跳ね上がった。

 個別の対策に対する評価もボロボロだ。「まん延防止等重点措置」に関しては、感染拡大防止に「効果があったとは思わない」は76%。「効果があったと思う」はわずか19%だった。ワクチン接種計画についても「順調だとは思わない」と回答した人は80%に達し、「順調だと思う」は16%に過ぎなかった。

 内閣支持率は47%(3月比2ポイント増)、不支持率は44%(同2ポイント減)とほぼ横ばいだったが、理由に大きな変化があった。支持の理由で前回まで首位だった「人柄が信頼できる」は同9ポイント減の31%。不支持の理由で一番多い回答は「指導力がない」が同2ポイント増の47%だった。

 菅は信頼できず、首相の器ではないと感じる人が激増していることが浮き彫りになった。