7万円接待は「和食レストランのカテゴリー」山田広報官

 山田真貴子・内閣広報官は衆院予算委員会で、菅義偉首相の長男らから7万円超の接待を受けた会食について、立憲民主党の後藤祐一氏から問われた。
 
  後藤氏が「店の特徴」を尋ねたのに対し、山田氏は「和食レストランというカテゴリーだと思う」と答弁。「お店の営業に影響がないように、これ以上は差し控えさせていただく」とも述べた。

 後藤氏は続けて、首相の長男らとの会食の場で、BS・CSなどの放送行政に関する話をしたのではないかと追及。山田氏は「放送業界全体の実情に関する話はあったかもしれないが、全体としては一般的な懇談だった」などと繰り返した。
 
 

首相長男の接待同席 山田広報官「大きな事実ではない」

  菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から接待をされた山田真貴子・内閣広報官は25日の衆院予算委員会で、会食への長男の同席について「私にとって大きな事実ではない」などと述べた。山田氏は記憶が不明瞭だとの趣旨の説明を繰り返し、禅問答のようなやり取りが続いた。
 
  山田氏が2019年に東北新社側4人との会食で7万円超の接待を受けたことをめぐり、立憲民主党の今井雅人氏が「会食に行った時に長男がいると認識していたのか」とただすと、山田氏は「交流がほとんどない状況だったので、事前にきちんと認識していたかというと、そうではなかったのではないか」。会食した時点で長男だと把握したかについては「認識していたのかな、とは思う。(会食の席は)横並びだったと思うので、お話しもしておりません。どういう方がいたかについて、にわかにちょっと思い出せなかった」と釈明した。

 今井氏は「どなたがいらっしゃったか覚えていない。7万4千円も払って、そんな会食があるんでしょうか」「5人で会食して、そこに首相の息子がいたかどうか分からない、なんてことがあるのか」などとただした。

 これに対し、山田氏は「私自身、仕事、プライベートでも、お会いする方がどういった方のご子息であるかとかは、あまりお付き合いに関係がないと思っている」と強調。長男の同席について「私にとって大きな事実だったかというと、必ずしもそうではないのではないかと思う」と反論した。
 
 

山口二郎氏、国会で続投表明の山田広報官に「参考人ではなく証人」として招致を

  山口二郎法政大学教授が25日、ツイッターに新規投稿。菅義偉首相の長男・正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」から約7万4千円の接待を受けていた山田真貴子・内閣広報官が同日の衆院予算委員会に出席して職務を「続投」する考えを自ら表明したことを受け、「参考人ではなく証人」として山田氏を招致しなければ真実は明らかにならないのではと指摘した。

 山口氏は「顔つなぎで初めて会った人にいきなり7万円の食事をおごるというのは、いくらなんでも世間の常識に反する話」と指摘。「参考人ではなく証人として呼ばなければ本当のことを言わないのではないか」と見解を示した。

 山田氏は衆院予算委で陳謝した上で、「女性の目線」を踏まえて今後も職務を続けていくと述べた。この日はNHKで国会中継がなかったことを受け、山口氏は「衆議院のウェブサイトのネット中継はアクセス殺到で見られず。NHKがあえて中継しないのは、政権や監督官庁、総務省への忖度かと勘繰りたくなる」と私見をつづった。
 
 

「長男と話もしなかった」山田真貴子広報官陳謝 職務続ける

総務省幹部をめぐる接待問題で、国会では、総務審議官だった時に、菅首相の長男らから7万円を超える接待を受けていた山田真貴子内閣広報官を、野党が追及した。

山田内閣広報官は、深く反省すると陳謝する一方で、菅首相の長男とは会食当日、話もしなかったと述べた。

山田内閣広報官「公務員の信用を損なうことになったことを深く反省している。本当に申し訳ございませんでした」

立憲民主党・今井議員「なぜこの時、自分でお金を払わなかったのか?」

山田内閣広報官「心の緩みで、利害関係のチェックが行き届かなかった」

山田氏は、長男らとの会食は、1回が確認されたのみだと説明したうえで、「放送業界全体に関する話はあったかもしれないが、一般的な懇談だった」と強調した。

また、ほかの事業者らとの会食についても「必要に応じて、ルールにのっとって行うことはあった」と述べた。

野党側は、山田氏が自らを“飲み会を断らない女”とした動画のメッセージを取り上げて追及したが、山田氏は、「若い人たちにとって、仕事で人脈を作ることは重要なことだと思って、そのように申し上げた」と説明した。

辞職を促された山田氏は、「職務を続ける中で、自らを改善したい」と述べ、辞職する考えがないことを明らかにしている。
 
 
安倍昭恵さんは「私人」だった。閣議決定までしてそう決めたのだ。その私人の口添えがあった途端、近畿財務局は売却に踏み切った。正剛氏とは「別人格」だと菅さんは言うが、その別人格の接待に総務省幹部が嬉々として応じたのはなぜか?別人格であるにせよ、正剛氏が菅さんの長男に他ならないからだ。