大阪イソジンの会が恫喝路線へ。橋下徹氏「優先的にPCR検査を受けたとは言わせない」、吉村大阪府知事「インサイダー取引と言ったら許さない」。市民の皆さん、安心してください。たいしたことないです!

 

 吉村大阪府知事はイソジン記者会見について
「ネット上での吉村インサイダー疑惑なるものは、名誉毀損になりますので、ツイートやリツイートは削除されるようお願いします。一線を超えるものは、然るべき対応をとります」
橋下氏は自分が平熱パニックおじさんwと言われていることに対して
「まだ特権だとか何もないのにPCR検査を受けたとか言ってる人、そのリツイートを維持する人は、裁判でこれらのカルテ等を全部出すので反論をよろしく。削除するなら不問」
と恫喝しています。
しかし、これらの言論は論評の自由があり、名誉毀損の違法性はありません。
二人とも弁護士なんですから、言論の自由を侵害する脅しこそやめるべきです。
#吉村知事のままでは大阪が危ない

 

 

 

 

こんな人なんだもん。

 

 

 新型コロナに対する吉村大阪府知事と橋下氏の発信力のおかげで、東京都知事選で全く無名の維新候補が4位に食い込む大躍進。

 また維新に色目を使う国民民主党の玉木代表や前原・山尾氏らが、立憲民主党に合流するのを拒否して維新と協力体制を狙うなど、いい感じになっていました。

 ところが、吉村府知事がイソジン会見で馬脚を現し、大阪保険医協会・歯科保険医協会から抗議を受けるなど散々なことになってきたので、橋下氏吉村氏とも維新本来の強面路線に戻ったのでしょう。

無能な吉村大阪府知事(維新)のせいで、大阪が連日コロナ過去最悪を更新。とうとう221人に!1週間で倍に!吉村府知事の対策は「5人以上の飲み会しないでね」(大笑い)。

 

 

 まず、吉村大阪府知事。

 2020年8月4日に、ポピドンヨード入りのうがい薬を一日4回使った人のPCR検査陽性率が下がった、たった41人だけど、と言って、これは効果があるかもしれないとわざわざ記者会見し、ドラッグストアからイソジンなどが消え、ネットでは高値転売。

 翌5日から慌てて治療薬ではない、予防薬でもない、そしたらなんなんだ?!みたいな言い訳を連投していたのですが、8月9日のTBS「サンデー・ジャポン」でテリー伊藤が、吉村知事の会見当日に「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、

「実はこの話を1時間半くらい前に知った」

と情報が事前に漏れていたとする発言をし、

「これこそインサイダー取引じゃないか」

という批判がさらに広がりました。

 

 

 吉村知事は8月11日からツイッターやテレビで

「インサイダー取引は犯罪です。ネットで根拠なく軽々に発信されない方がいいです。当然、僕にそのような事実はありません」

「ネット上での吉村インサイダー疑惑なるものは、名誉毀損になりますので、ツイートやリツイートは削除されるようお願いします。一線を超えるものは、然るべき対応をとります」

と警告し始めたんですが、吉村氏がインサイダー取引をしたというんじゃなくて、大阪府知事の記者会見の前に、すでに一般人がイソジン情報を聞かされていた、と言うのではインサイダー取引を誘発しても仕方ないといわれているわけで、吉村氏の恫喝は的外れです。

 

 

 そもそも、吉村氏は自分に降りかかる火の粉を気にするなら、大阪のコロナが中高年に広がっていることに対処すべきです。

 大阪府で8月11日に感染が確認されたのは小学生~90代までの102人でしたが、このうち40代以上が63人と約6割を占めていて、10代~30代の若者世代の38人を大きく上回っています。

 重症化リスクの高い70代以上の感染者だけを見ても35人と全体の約3割を占めていて、高齢者への感染の広まりも懸念されています。

 実際、重症になった感染者も第2波となってから最多の一日で8人確認されました。

 吉村府知事は8月1日に

「発生しているエリアが夜の街関連のところや、若者が集団で集まって宴会をするところで広がってきている」

 と語って、ミナミの一部のエリアに営業自粛を求めるのが対策としていたのですが、全くの大外れ。

 若者や夜の町など悪者を作るのに終始しているからこういうことになるのです。

たったこれだけのエリアに2週間休業要請したからって何になる!?

たったこれだけのエリアに2週間休業要請したからって何になる!?

吉村大阪府知事(維新)が感染経路不明者が7割、その濃厚接触者と合わせて感染経路がわからない人が98%なのに「夜の街関連、若者の宴会で感染が広がっている」と大ウソをついて、ミナミの一部に休業要請。

 

 

 かたや、イソジンの会創設者の橋下徹氏は、吉村氏がやってるふりならこっちは安倍政権を批判しているふりで、連日テレビで引っ張りだこ。

 この前はTBSに出禁になってから17年ぶりに出演。

「この番組は安倍首相が嫌いなの!?」

とすぐに恫喝していましたが(笑)、それとは別にツイッターで8月5日から一般市民に向けて恫喝を始めています。

 

 橋下氏は5日付投稿で

「警告)僕は特権を使ってPCR検査をしていない。2週間自宅待機の上で正式な手続きを踏んだ。その後の検査で当時、甲状腺炎だったことが判明し現在も治療中」

「しかし、いまだに特権を使ったとか、何もないのに検査を受けたというネット投稿が氾濫している」

「相当な根拠を持たず自分の投稿に自信がないは削除するように。人のツイートを安易にリツイートした人も責任を負う」(原文まま)

「今から削除した人には責任は問わない」

「2週間自宅待機したが、喉の激痛、発熱、倦怠感が収まらず医師に相談」

「まだ特権だとか何もないのにPCR検査を受けたとか言ってる人、そのリツイートを維持する人は、裁判でこれらのカルテ等を全部出すので反論をよろしく。削除するなら不問」

と言い出しました。

そもそも、橋下氏が検査してもらえた大阪の保健所の職員を、一般人が検査してもらいにくいくらいに減らしたのはあなたたち。

「平熱パニックおじさん」橋下徹氏はPCR検査抑制論でモーニングショーにケンカを吹っ掛け、「非常時イソジン兄ちゃん」吉村大阪府知事はネットで化けの皮が剥がれる。

 

 

 この人が何を気にしているかと言うと、自分が平熱パニックおじさん(笑)と呼ばれていることなんですね。

 厚労省が37・5度が4日間続かないとPCR検査をさせないように保健所に事実上の指針を出していた2020年4月に、1度37・3度まで上がっただけなのに、大阪の保健所で即日PCR検査を受けることができたのは事実。

 何しろ毎日のように自分がいま何度か、ツイッターで報告してましたから。

 なので、それが真実ですから、この事実をもってどうして一般市民はPCR検査を受けられない状況であなただけ受けられたのですかと問い詰めたり、それはアベトモだからではないですか、いや元大阪府知事・大阪市長だった特権からではないかと論評しても、これは表現の自由として保護されます。

うそ~~!?国民には「家で寝とけ」、新型コロナ担当の西村大臣には「検査は拡大するな」と言ってた橋下徹氏が、37・3度の発熱でPCR検査を受けていた(笑)

 

 

 名誉権と表現の自由とはともに基本的人権として憲法上保障されているのですが、ある論評がある人の名誉を棄損=社会的評価を下げることがあります。

 そうした場合でも

1 意見ないし論評が公共の利害に関する事項に係ること(公共性)

2 意見ないし論評の目的が専ら公益を図るものであること(公益性)

3 前提としている事実が真実であると証明されること(真実性)またはその事実が真実であると信ずるに足りる相当の理由があること(相当性)

4 人身攻撃に及ぶなど意見ないし論評としての域を逸脱したものでないこと

の要件がそろえば、表現行為に違法性はないとされ、名誉毀損には当たらないというのが確定判例です。

最新判例にみるインターネット上の名誉毀損の理論と実務 第2版 (勁草法律実務シリーズ)

最新判例にみるインターネット上の名誉毀損の理論と実務 第2版 (勁草法律実務シリーズ)

 

 

 吉村府知事の記者会見がインサイダー取引を誘発しかねないという論評や、橋下氏が優先的にPCR検査を受けられたのではないかと言う論評は、1~3の要件はクリアしていますよね?

 実際、吉村イソジン会見も事実だし、それで関係各社の株価は上がったことは事実だし。

 橋下氏の方も当時、橋下氏の状況では誰もPCR検査を受けられなかったのも事実だし、橋下氏が安倍首相や菅官房長官と何度も会食していることや、大阪府知事・市長だったこともまぎれもない事実ですから。

 その事実の上に、吉村氏や橋下氏の人格攻撃をするのではなく、論評の範囲内で疑惑があると述べることは4の要件もクリアしているので何ら問題はありません。

 もし、吉村氏や橋下氏が弁護士としてこれは名誉毀損になると判断されるのなら、当ブログは真っ向から受けて立ちますのでかかってきなさい。

恫喝団子三兄弟。

 

 

弁護士としての手腕は疑問符が付くとしても、およそテレビに出まくっている弁護士二人に脅されたら、一般の方は委縮されると思うんですよ。

 

まさか、根拠なく裁判を起こすぞとか、弁護士が言うとは思いませんから。

 

表現の自由が萎縮しやすい繊細な人権だと、あれほど司法試験の勉強で叩きこまれたはずなのに、それを無視。

 

それこそが維新の人権蹂躙体質なんですよね。