弁護士なのに憲法を無視して国会を召集しなくていいという橋下徹氏「生産性の低い国会なら開催に反対」、八代英輝氏「1日3億円かかるから国会は開かなくていい」の大嘘

 橋下氏は本日8月4日のツイッターで
「早期に国会を開くことには賛成だが、これまでのような生産性の超低い国会なら反対」
八代氏はスシロー氏とやってる番組で
「国会、本会議、衆参両院開くと一日に3億円ずつかかりますよね。
闇雲に国会を開くよりも、その資金、別の用途に、医療資源に使ってもらうということも手でしょうし。」
などというのですが、4分の1の国会議員から召集の要求があれば内閣は国会を開かなければならないという憲法53条を完全に無視。
だいたい、国会を閉会してから安倍首相がやったアベノマスクの追加注文とか、Gotoキャンペーンの前倒しのほうがよほど非生産的。
しかも、国会の予算は議員歳費や国会職員の給与とか国会図書館なので、国会を開会しようがしまいがお金はかかるんです。
特措法の改正ひとつとっても国会をやらないとできません。
弁護士のくせに憲法違反の嘘八百を公共の電波を使って垂れ流すんじゃない!

 

日本国憲法第53条には、今国会から逃げ回っている安倍内閣のような政権が出てきたときのために、第53条でこう規定しています。

内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

 これで少数野党でも4分の1の議席数を持っていれば、内閣に国会の召集を要求でき、内閣は国会を開かなければいけない義務があると明記しています。

 実際、2017年に加計問題で安倍首相がやはり臨時国会を3か月間開かなかったことが問題にされた裁判で、那覇地裁は、2020年6月10日、憲法53条に基づく臨時国会の召集要求があれば、内閣には

「召集するべき憲法上の義務がある」

「単なる政治的義務にとどまるものではなく、法的義務であると解され、(召集しなければ)違憲と評価される余地はあるといえる」

と判決していますが、当然ですね。

 

 ところが、橋下氏は本日8月4日のツイッター

「早期に国会を開くことには賛成だが、これまでのような生産性の超低い国会なら反対。野党も少数なので自分たちの主張が100%通ると思ってはならない。

 特措法改正のためだけの審議、その他の政府追及はしない、不合理な首相・閣僚・官僚のはりつけはしない、野党も政府与党や他の野党から質問を受けるくらいの宣言をした上で、国会開催を求めるべき。そうすれば国民も付いてくる。

 民間に生産性を求める前に、あの超生産性の低い国会をなんとかすべき。生産性の低い国会を開くことを国民は求めていない。

 生産性の高い国会に生まれ変わる第一歩を踏み出すべき。それは野党がリードしなければ実現しない。」

と述べていて呆れます。

 生産性が高かろうが低かろうが、内閣は国会を召集しなければならないし、だいたい通常国会が閉会した後、安倍内閣がやったことってアベノマスクの追加注文とか、Gotoキャンペーンの前倒しとか、生産性が低いどころか、日本にとってマイナスなことばかりじゃないですか。

 野党が安倍首相の追及をしないなら国会をやっていいとか、どんだけアベトモ?!

コメンテーター交代!

 

 

 さらに、橋下氏が不祥事で番組を降板してからテレビのコメンテーターになった八代英輝氏は、7月31日放送『ひるおび!』(TBS)

「あのー、まあ、重症者とベッド数ということを基本に考えていこうという前提に立っているということであれば、私はわかります。一方で国会、本会議、衆参両院開くと一日に3億円ずつかかりますよね。

 ですから国会召集して開いて何を議論するんだろうということが明確にならないうちに、まだこの方針が定まらないうちに、闇雲に国会を開くよりも、その資金、別の用途に、医療資源に使ってもらうということも手でしょうし。

 ポイントポイントで国会開くべきだと思いますけれども、常に開いておけば、とにかく開きなさいということは、私はちょっと違うかなと」

とびっくりするような大ウソを言っています。

 だって、1日3億円というのは議員歳費や国会の職員の給与とか国会図書館とか、国会関係の全予算を365で割っただけの数字で、国会を開催しようが開催しまいが、かかる維持費ですからね。

 むしろ国会を開かなかったら安倍首相以下皆給与泥棒になって、国民の損なんです。

 なのに、国会を開くのにかかる3億円をほかにまわしたほうがいいだなんて、これだけ安倍内閣が無駄なことに桁違いのお金を使いまくっているのに、よく言うよと開いた口がふさがりません。

国民を見下す安倍自民党とその応援団の終焉 2020/08/03 - PEACEFUL

 

 そもそも、国会は唯一に立法府であり、国民代表機関であり、だからこそ国権の最高機関であると憲法は規定しています。

 新型コロナに関する感染症法や新型インフルエンザ等特措法を改正して、休業補償を伴う休業強制ができるようにするなら、国会を開かないと法律の改正はできません。

 そもそも、安倍内閣がフリーハンドでせしめてしまった予備費10兆円などがどうなっているのか説明させないといけませんし、Gotoキャンペーンをなぜまだ続けるのか、緊急事態宣言はどうするのか、など国会で審議しなければいけないことは山積みです。

 九州など豪雨被害の日本列島は放置するのでしょうか。

 国会は生産性が高いからやる、低ければやらなくていいというものではないし、生産性を上げる義務は安倍内閣や与党にもあります。黒塗りの文書ばかり出しておいて何を言っているのでしょうか。

 また、費用が掛かるから開会しなくてもいいなどと言うものではもちろんないのです。

 4万人も会員がいる弁護士会でこんなことを言っている人は見たことがありません。

 橋下氏と八代氏は法律家としてもコメンテーターとしても最悪で、弁護士資格をはく奪するわけにはいきませんが、テレビで嘘八百の方言をするのはやめてもらいたいですね。

髪の毛が白くなってますます田崎スシロー化してきてるんだから、もう辞めたらいいのに。

 

 

八代氏が出ていた番組に、幸いにも元自治省から鳥取県知事になられた片山義博氏が出演していて

「私はかつて霞が関で法律の改正何回もやってきましたけど、この種の法律改正は、あっという間にできます。それはもうね、霞が関がやる気になれば、すぐできます。だいたいね、やりたくないときに、やれ時間かかる、法制局がどうしたこうしたって言うんですけどね。そんなのまるっきり嘘です。信じちゃいけません」

などと言ってくれたそうなんですが、なおさら橋下氏や八代氏を弁護士と呼んでいいのか?とってもこの二人の感性や常識を疑います。