昨日、静岡県で１９６６年におきた
殺人事件で冤罪により何十年も闘って
きた袴田巖さんに無罪が言い渡された。
袴田さんが刑務所に入所させられたのは
３０歳ころの事だ。
それから昨日まで５８年もの時間が経った。
昨日は裁判所での生中継をＴＶで見ていたが
「無罪確定」の中継を目にした時、
何の思い入れも無かったのに涙が出た。
涙した自分に驚いた
今日じっくり考えたのだが、この涙は
袴田さんがもう８８歳だということと
彼が自分が無罪になったのを自覚している
のかしていないのか画面に映るのを見ている
限り分からないことが悲しくて仕方ない。
時間がかかり過ぎた。
よくＴＶなどの事件や事故で亡くなった
人の年齢を目にし、若い頃の私は
自分の祖母くらいの年齢を見ると
「この歳まで生きていればそんなに
気の毒ではないんじゃ？」と思って
いたが自分が歳を重ねると「この歳まで
生きてきてこんな亡くなり方は気の毒だ」
と反対の思いを抱く様になった。
病気をしたり歳を重ねてさまざまな経験を
すればする程、平凡でドラマも無く
ただただ毎日生きることが貴重だと
いう事に気付く。
それとも歳で涙もろくなっただけか
袴田さんとその姉の年齢ではこの先
何年生きられるか分からない。
お姉さんは確か９１歳だと思うが
元気にしていて何よりだが１００歳
まで生きられるかというと分からないし
支援団体の人々がいるので大丈夫
だとは思うが袴田さんが１人になったら
どうなるのかと馬鹿みたいに気を
もんでいる
イギリスのエリザベス女王が亡くなった時も
親戚のおばあちゃんが亡くなったようで
涙が出たが、全然話もしたことのない人の
亡くなり方というか死にざまを目の当たり
にすると過剰に反応してしまう時が
あり、そんな自分に困惑している。
若い頃は他人に涙を見せるのは「恥」
であり映画を観て号泣寸前なのに
唇を噛みしめて涙をこらえたことが
何度もあるが、最近ではすぐ泣いて
しまうし、夫や家族の前でも恥ずかしい
という気持ちが一切なくなり素直に
泣いてしまう
本当に「ワーン」と嗚咽する時も・・
もしかしてこれが歳を取るという
ことなのか
まあ私が号泣しても困る人も
いないだろうし気持ちに素直に
なって泣くのは、泣いた後、何かが
浄化されたような心持ちになるので
涙が出るに任せて生きようと思う。
迷惑かな
昨日の食事
朝：新米１口、水分
昼：新米１杯、おかか、味玉、海苔
夜：蓮根のキンピラ、ツナサラダ、みそ汁
キウイ
酒：ワイン１本