獣医での出来事でとても印象的な

出来事がある

 

いつも通り飼い猫のんのんの点滴を

しに行った折、これもいつもの通り

だが混んでいる待合室で順番を待って

いると5,60代程の男の人が

いきなり病院受付の女性に

「犬を殺す薬はあるか?」と言って

いるのが聞こえた

聞き違いかと耳を疑ったが

私だけでなく待合室にいた全員が

ビックリしていたので聞き間違いでは

なかった。

 

受け付けの人もどう対応してよいか

迷ったのだと思う

「先生に聞いてきます」と診察室の

方に行って先生を伴って受付に戻って

来た。

医院長の表情を見ただけで何を言うか

分かったがシーンとしている待合室で

先生は「この病院ではそんな薬は出さないし

診察もしないで薬などは出せません」

ときっぱり断っていた

 

 

当然の話だが私はこんな事を頼む人に

犬と共に暮らす権利など全く無いし

自分を含めて動物と暮らすという事は

最後まで生きている命を扱っているという

事をいつもいつも思い考えるべきだと

本当に思った。

ペットは家族であり命あるものは

大切に向き合うべきもの・・。

 

その日はとてもモヤモヤした気持ちで

あんな言葉を聞かなければよかったと

居合わせた事に苛立った。

 

後日次の点滴の時に余りにも気になって

いたので、たまたまその日は医院長が

対応してくれたのであの犬の飼い主の

事を聞いてみた。。

 

なんとその飼い主は病院の近所の方で

医院長も家を知っていて気になって

診察時間後、その人の家を訪ねて

犬の様子を看に行ったそうだ

その家の子は土佐犬だったらしい

そうしたら大型犬種によくある

歳をとり後ろ足が麻痺していて

(その前に獣医に行けと思うが)

片足が傷だらけになっていて

ウジがわいている状態だった

そうだ。

その様子を看て医院長は安楽死

させたそうだが、言葉は悪かったが

その男の人が受け付けで放った言葉は

切羽詰まった時の言葉だったのでは

ないかと私は思った

 

犬も猫も飼い主よりずっと早く

歳をとりずっと早く老いてゆく

生きている時間が人間より短い。

いつか別れの来る時が来るのは

運命なのだが

ずっと一緒にいたいと思う

悲しみは先送りにしたいと

切に思う。 

 

昨日の食事

朝:みそ汁、水分のみ

昼:雑穀米、鮭半分、海苔

夜:桜えび、まぐろ、みかん

酒:ワイン1本