入院はおおよそ2週間程度と言われていたが

2週間で退院できる気がしなかった。

主治医が、食道亜全摘、胃菅再建術の

体へのダメージは、フルマラソンを完走した後

自動車事故で全身打撲するくらい。。

ってかるく言っていた。

実感した。

個室に戻ってからは、リハビリや歯科検診、

血糖値を測り、高ければインスリン注射。口から食物は

食べていたが、圧倒的に量が足りなかったし、点滴もしていたし

後は毎日、座薬で痛みをとっていた。

 

ちなみに私は座薬なるものを自分に注入したことがなく

恥ずかしながら、看護師さんに入れてもらっていた。

年配の女性の看護師さんが来るのを待って・・・

私の入院したがんセンターは若い人も多く、男性の看護師さんも多い。

差別とかではなく、自分の恥ずかしさで選んでしまっていた。

 

リハビリも歩くことから、小走りまで、とにかく毎日。

肺の状態もだんだん良くなり、後は腸ろうの扱い方や、食事のスピード

など、学び直すことがいろいろあった。

持って行った本やら、暇つぶし用のDVDを見る暇はない

くらい、忙しいし、寂しさを感じないくらい。さまざまな資料を

もらって、食道のない、胃菅になったものの心得的なものを

読んで、やっかいな体になってしまったことに落胆した。

ダンピングやら、後遺症やら、手術して終わりではないことを

本当に身をもって感じていた。

手術前は職場復帰は当然だと思っていたが、食事するたびに

頭がクラクラし冷や汗が出て手がブルブル震えて、意識が

ボーっとする。こんな状態では仕事どころではないな

と入院しながら思っていた。

 

だんだんと体が回復するにつれ、腸ろうのわずらわしさや

体重の減少が気になりだした。

入院時の体重は44kg。手術後は41kg。

食道の手術をした方たちと比べると良い方らしい。

もちろん体の浮腫みも影響していると思うが

病気をする前の体形は165cm(圧迫骨折後は164くらいかも)46・7kg

くらいだったから、まあまあ細いかなくらい。

でも術後は顔色も悪いし、細さが違う。筋力が

無い感じだ。

 

看護師や医師たちが案外早く退院できるよと予言したとおり、

2週間ぴったりに退院できたのでした。