ここまで最初の入院まで綴ったが、もし今から同じ術式を受ける方がいたら

後遺症についても情報がほしいはずだ。

実際7年経った今でも食事や睡眠まで様々な後遺症はある。

まず、抗がん剤により、脱毛(ヨーダみたいに)しウィッグで隠した。

最初のシスプラチンから2週間で始まった。毎日ゴソッと抜けた。髪を洗う時に

手に絡みついてほどけないくらいに。風呂から出て、外でガシガシ抜いた。泣きながら。

今でもあの時の心の痛みは忘れない。でも大丈夫。絶対また生えてくる。

ベリーショートになるまで半年くらいで、美容院に行き髪を整えてもらった。

 

シスプラチンの今でもある後遺症は聴力の低下だ。高音域が聴こえない。

1回目の入院を終えて自動車で帰る時、ラジオの音がFMからAMになったかと思ったくらい

聴力がおちていた。テレビの女性アナウンサーの柔らかい高い声が全く何を言っているのか

わからない。普段の生活のQOLが下がった。これは補聴器で補えるが、ささいな外出でも

補聴器をしなくてはならなくて大変。髪型も耳をおおい隠すものに限る。

家でドラマやニュースを見る時は字幕のあるものは字幕をONにし、もっと楽しくドラマを

見たい時は首から下げる形のブルートゥーススピーカーで聴いている。でも字幕があった方が

良くわかる程度だ。本当に苦労している。私がこの人は何を言っているのだという顔をする時が

あるのでコンビニなどの店員に不思議な顔をされる。バカに見えるよね。

抗がん剤をしてすぐの時は倦怠感や口内炎など、不快なこともあったけれど、

時が経てば治るので大丈夫です。

睡眠は手術後、フラットには眠れない。幸い祖母のパラマウントベッドがあったので

30°くらい頭を上げて眠っている。7年経っても変わらない。

角度をつけないと胃液が上がってきて、むせてしまう。かなり苦しい。

この寝方で咳をして圧迫骨折にもなった。

足の間で猫が寝ているので、はりつけになったみたいに毎夜寝ている。

 

書き出したら、この後遺症について長くなりそうなので、また書きます。

特に食事には苦労しているので、詳しく説明します。