昨日は10年前の、食道がん告知の
日付だったが、いろいろなハードルを
乗り越えて、今ここに居る。
私のがんは食道の出口付近で胃の上部、
細い食道本体よりも出口の少し広く
なった部分。
それでもステージはⅢであり、近くの
リンパ節もPET検査ではピカピカ
光っていた![]()
担当の医師に「何か質問は?」と訊かれ
私は一言だけ「手術は可能か?」と
言った覚えがある。
抗がん剤と手術。抗がん剤と放射線。
どちらかの選択を迫られた時、
手術で悪い細胞を全部取って欲しかった。
これ以外は考えられなかった。
この選択が正しかったのかは、後遺症の
ことも含めて未だに分からない。
ただ、10年は生きていたよ。
それだけ。
この間、大好きな
ブック・オフで
「エンド・オブ・ライフ」佐々涼子著を
購入した。
しかし、すごいタイトルだ![]()
がんの終末期の在り方などを医師や
看護師の視線で書いているノンフィクション。
この本の中に37歳の女性で食道がん、
夫と小学5年生の娘がいて、がんの発見時
もう余命宣告を受けている。
食道と気管が穿孔していて手術不能の
ステージⅣ。
毎日、酸素を何リットルも入れている
状態だ。
この女性が最後に家族で潮干狩りに
行きたいと、訪問看護の医師と
看護師とともに家族最後の1日の
旅行に出かけた。
1日、家族で楽しんだ帰り道に
急激に力を失い、家に着いた時には
最期の下顎呼吸になっていて、
家族の見守る中、亡くなった。
ノンフィクションとうたっているのだから
事実なのだろう。
読んでいて苦しくなった。
私のがんは喫煙と飲酒。
原因は100%自分のふるまいの結果。
なので、今も食事や食後の不快感に
悩まされているのも自業自得だ。
納得して全て受け止めている。
しかし娘の成長を見ることなく
自分がこの世からいなくなることを
37歳で受け入れられるだろうか。
私が37歳だった頃、毎晩楽しく
酒を飲み、仕事もやりがいを感じ、
人生を謳歌していた。
人知れず、今日もどこかで人生を諦め
死を受け止めて亡くなっている人が
どこかにいるのだと改めて思う。
こんな自分が10年も生きられた。
同じがんでも生きられる人と
人生が終わってしまう人の差って何?
産まれて来たその時に人の運命って
決まっているのかと、ふと思う。
昨日の食事
朝:納豆、水分
昼:お好み焼き(キャベツのみ)
夜:鮪の唐揚げ2個、コーン、いちご
酒:ビール1缶、ワイン3杯、本搾り1缶