月に一度、新宿の「朝カル」(一番下)で小説の書き方講座などやりはじめて5年になる。初めのころからずっと参加している人もいて、皆少しずつ確実にうまくなっていくのが何とも楽しくうれしい。
毎月掌篇小説を提出してもらい、どう書けば作品のクォリティーが増すかが中心の講座なのだけれど、三か月に一度は小説を書くのはまったく初めてという人も入ってくる。そんな人も含め、まず何を書くかの発想獲得ついて、最近はまっているリアリティー番組の話などをしてみた。
映画が好きで、Netflix、Amazon Prime Video、Abema、U-NEXTなど、気に入った作品は子供のように2度3度と観ている。が、小説作品のネタとしては筋が読めてしまう映画やドラマよりも、多少のヤラセには目を瞑って、リアリティー番組を見た方が創作的には得るものが多い。
少し前までは若人の「恋バナ」に昔の自分を思い出し、そのノスタリジーに感ずるところがあって、Netflixの「テラスハウス」や「あいのり」や「ラヴイズ・ブラインドJ」、Amazon Primeの「バチェラー」1~5や「バチェロレッテ」1~2など何度も観ていたのだが、さすがに飽きてきた、などと調子に乗って喋った。
で、最近はNetflixの「あいの里」や「ラヴデッドライン」に見る、「あるある」や「わかるわかる」あたりの感じが面白く、とりわけAmazon Prime の「発見らくちゃく」(上の写真)が、様々な人間模様に切り込んでいてとても楽しめる。これは出自が地方局製作の悲劇か、UFOの実写などほとんど話題になってもいないが、その他にも地味ながら意外な展開の作品が多く、MCの会話や構成の運びも実にうまく出来上がっていると思う。
などと喋ったりしていたら時間をオーバーし、結局そういう私の楽しさは伝えきれず、「自分が感じるそういう面白さを、創作者の視線でデフォルメして、次の小説作品に展開して欲しい」とまとめるつもりが、「いい歳してそんなものばかり観て」というオチで、ぐちゃぐちゃと終わってしまいました。
note(掌篇小説)
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