このトビウオは、もしもこの先、淘汰も絶滅もしなければ、千年万年単位で水生の鳥にまで進化しているかもしれない。シイラなどの大型魚に追われ、空中に逃げるという進化の発想は悪くないのだが、逃走スピードを増すというアルゴリズム(設計図的計算とか目算、方針)選択はしなかったようだ。今のところ空中飛翔は直進しかできず、水中を追ってくる敏速なシイラには着水時に捕まりやすい。たまたま運よく逃げ延びても、今度は鳥に捕食されたりしている。と、トビウオのあまり感心できない飛翔という進化のアルゴリズムは、まだまだ進化途上でしかない。

これはトビウオだけでなく、人間も含めて、生物のすべては進化の途中(未完成)でしかない。そんな中で、我々人類はここまで食物連鎖の頂点にまで上りつめてきた。そして度し難くも欲望に限りのない人類は、さらなる生存の向上を日々願ってやまない。その無意識の高まりが集合して、「今」まさに我々ホモサピエンスが次の段階の「超人類」へ進化している真っ最中だと(産業革命からこっちの指数関数的進化曲線を見ていると)、そんな感じがしている。けっこう面白い時代なのだろうけれど、この百年千年万年後の顛末を観れないのはまことに残念至極。

 

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