投資のいろは(寝てた) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(寝てた)

金曜日にアップしたエントリーの後、寝てました。

 

本業が忙しく疲れていたようです。金曜日のNY時間で雇用の指標が出る前にコールでクレジットスプレッドを組もうと思っていて、気がついたら午前5時でした。

 

 

こちらがその日経平均先物の15分足1日チャートです。

 

午後9時半に指標が出て急落して、その後急速に戻していたのですね。結局日本時間の早朝には指標が出る前よりやや下がって引けたようです。

 

今回、非農業部門の雇用者数が想定以上に強かったということです。一方失業率は0.1BPだけ上昇して4.0%となりました。平均時給も上昇しています。

 

このアメリカの雇用関連の調査は事業所ベースのものと個人ベースの物があります。最近アメリカの市場参加者の間で、事業所ベースで出てくる雇用関連の指標は想定よりも雇用が強い方向にバイアスがかかっているのではないかと言われています。今回の指標が出た後も、例えばブルームバーグ(Bloomberg)が、

 

Big US job gains is out of sync with recent weaker economic data

 

というような示唆に富む記事を出しています。最近の弱い経済指標(recent weaker economic data)と今回の雇用の増加が同期していない(out of sync(hronization))ということを書いています。この記事の中のアンナ・ウォン(Anna Wong)女史の分析が的を射ていると私は見ています。

 

他にもアメリカ特有の条件、例えば移民が昨年以降年200万人以上がアメリカに流入している(平年だと100万人前後)ことがこうした雇用に与える影響であるとか、諸々の補正が必要なのではないかという議論がなされています。

 

一方で、この雇用の強さからFRBの利下げ開始時期の予想を11月以降にシフトさせたエコノミストや金融機関が続発しており、これは債権の売られ過ぎと株式の買われすぎを示唆しており、週明けの市場の動きに注意が必要なのかと思います。

 

そしてオプションの建玉や価格の変動、そして日経平均の出来高が細ってきていること、需給が極めて悪いことを考えると、MSQ週で一時的に38000円を割り込むような展開になるのかもしれないと考えています。

 

 

より短い期間でだと緩やかな上昇をしているようにも見えるのですが、3月以降諸々の要因が重なって日本株は上値が重くなっています。上のお絵描きには私の主観が入っているので見る時には注意が必要ですが、4月下旬の四半期決算発表の集中した期間で各社のガイダンスが弱気であったことから完全に調整局面に入ったと見ていたのはこのブログでも何度もお伝えした通りです。

 

その後個人と見られる信用買いが膨らんで、現状ではその積み上がった信用買いが歴史的な水準にまで膨らんでいるのも気がかりです。オプションも39000円以上のコールが軒並み値を下げており、上に行く可能性を市場はほとんど見ていません。上のチャートを見ると黒とグレーのラインで三角持ち合いを形成していると見ることも出来て、そうするとこの先数営業日で上に跳ねる可能性もあると言えなくも無いですが、あまりにも多くのテクニカルとファンダ双方のデータが市場参加者の強欲さを示唆しているようで逆にモデラートな下落が続くのではなく、瞬間的に大きな調整を行うような展開を想定できる状況です。

 

見方を変えれば来週か、あるいはアメリカのSQが再来週ですが、そのあたりでそうした急落局面があれば打診買いを入れてみるのも良いのかもしれません。

 

来週のMSQまでということではないですが、ここで下落が深くなると次の四半期決算までは37000円台前半とか、一時的に36000円などが視野に入ってくるような気がします。少なくとも来週少しだけ安くなったところで新規に個別銘柄に対して買いを入れるのは待った方が良いような気がします。