投資のいろは(銘柄選定) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(銘柄選定)

本日紹介する銘柄を買われる場合にはいくらか注意をしてください。

 

これから紹介するのは海外での販売比率の高い企業で、円安になった時に業績が良くなる銘柄です。これはつまり今月半ばの金融政策決定会合で日銀が動いた時にいくぶん軟調に推移する可能性のある銘柄です。

 

従ってこれから組むオプションのプットバックスプレッドと互いにヘッジできる関係になっています。更に言えば決定会合の前にオプションでポジションをヘッジして、急落時にオプションを清算し、同時に軟調になった銘柄を買います。

 

一方で無風で決定会合を通過した時にもオプションを清算し、その後にこれらの銘柄を買うかどうかは再検討することになると思います。日銀が動かなかった場合には日経平均自体が上昇すると思うのでオプション側でのポジションを解消して個別銘柄については円安で利益が出るものだけでなくもう少し市場に連動する銘柄を考えても良いのかと思っています。

 

さてまずはツバキ・ナカシマ(6464)です。

 

こちらは機械メーカーでベアリングなどを作っています。前期と前々期は経常赤字で着地しましたが業績を急回復させています。前期の内に不採算部門を切り離しています。それゆえ売り上げは微増であっても今期の最終益はかなり良い予想となっています。長期で見た時に投資CFが前期もかなりマイナスです。前向きな投資に資金を投じているのであればその成果が現れることも想定しておきたいです(長期で考えるのなら)。配当も増配する見込みです。

 

 

こちらはツバキ・ナカシマの日足3ヶ月チャートに移動平均線とMACDを重ねたものです。直近では2連続陽線で、金曜日に5日線を抜いています。そして5日線自体が右肩上がりとなりました。MACDはまだクロスしていません。けれどもヒストグラムが縮小を続けていて、打診買いを入れても良いタイミングのように見えます。

 

注意すべきなのは週明けに買いを入れた場合に、14日の決定会合次第では調整を始める可能性があるという点です。

 

次にインテリジェント ウェイブ(4847)です。

 

こちらは情報通信産業の企業です。この企業も積極的な投資を行って生産性を高めています。売り上げの伸びに比べて経常利益の伸びが大きく、海外勢は買いたくなる銘柄でしょう。こちらも投資CFが大きなマイナスで、積極的な投資をしているように見えます。良い循環をしているように見えます。需要の減少も見えません。

 

 

こちらはインテリジェント ウェイブの日足3ヶ月のチャートに移動平均線とMACDを重ねたものです。こちらはもっと長いチャートで見ると今年3月ごろまで上昇しており、そこから下降局面に入りました。2月3日に四半期決算で良いものが出て、そこで急騰した後ずるずる下落している形になっています。1250円手前でその頃の大きな出来高が存在しています。そこが反騰した場合の最初に叩かれる場所になるように思えます。こちらのチャートも短期だとツバキ・ナカシマと似ています。

 

最後はユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)です。

 

こちら電気機器のメーカーで海外売上比率が3分の2に達しています。設備投資を積極的に行っており、この春に製造ラインを2ライン追加しているようです。それが売り上げに寄与してくると業績見込みを上方修正してくることもあるかと思います。

 

 

こちらはユー・エム・シー・エレクトロニクスの日足3ヶ月チャートに移動平均線とMACDを重ねたものです。やや癖のあるチャートで、尚且つ5月15日の決算で急騰した後です。ここから押し目を狙って買いを入れたいと思います。しかし上記2銘柄と異なり、こちらは一度押し目を作ったのを確認してから買いを入れても良いと思います。もう少し慎重に動くのなら、押し目を作ってそこから上昇して、高値を更新した後の次の押し目で拾っていくと確実に利益を取れるでしょう。

 

どちらかというと最初の2銘柄は早期に買っても良い銘柄で、最後の銘柄は少し時間が経過してから買いを検討するのでも良いと思います。

 

金曜日のナイトセッションを見ていると週明けは少し強く始まる可能性が強そうです。運が良ければ来週中に39500円に到達するかもしれません。

 

オプション側はよほどのことがない限り想定したレンジ内で動くと思っています。従って日経平均やTOPIXが多少強く動いてくると保有する現物株にも良いことが起こると思います。そしてもう少し大きなところでは、そうして日経平均が上に動くとより少ない資金でプットバックスプレッドを組めるようになります。

 

そうしたことを総合すると、タイムディケイは7月限のオプションではまだそこまで大きくないので日経平均の値動きが上に大きく振れた時には少し早いタイミングでポジションを組成するかもしれません。そこでまた揉み合うようであればポジションの組成は出来るだけ決定会合に近いところまで待とうと思います。

 

一番良い展開は需給が多少改善してじわじわ日経平均が今週いっぱい上昇し、来週水曜日頃に変動し始める展開でしょうか。こういう皮算用はもちろん冗談で書いているわけですが、そういうシナリオになったら嬉しいところです。