投資のいろは(短期金利上昇の可能性) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(短期金利上昇の可能性)

金融政策決定会合で市場が大きく動くかもしれません。

 

市場は既に今月の日銀の金融政策決定会合でマイナス金利が解除される可能性を相当なところまで織り込んでいます。具体的には2年物の国債の金利が0.2%に到達しているところでしょう。一番分かりやすいです。

 

為替が大きく動いているのは円の売りポジションが積み上がっているので、それを解消する動きがあるからで、短期的に大きく動くことはあってもトレンドが円高に変わったであるとか、そこまでのインパクトのある事象では無いと思います。

 

しかし今年に入ってからかなり急激に日経平均が上昇したのも事実なので、ここらへんから調整が本格化するとしても驚きません。ただリスクヘッジをする習慣を持たずにここまで利益を出せてきた人たちは少し身構えた方が良いと思います。

 

それから短い期間の国債の金利が上昇してきているのは、結構実体経済に与える影響が大きいかもしれません。特に住宅ローンや自動車ローンを変動金利で借りている人たちにとっては、その数字が動く可能性があります。あまり正確には覚えていませんが、こうしたローン金利は年に4回見直しされるタイミングがあり、おそらく次のそのタイミングでは少し数字が上昇すると思います。

 

今回の金融政策決定会合ではもちろんマイナス金利を解除するところまでで止めるのはもちろんだし、その後の植田総裁の会見でもここの部分について一連の緩和修正措置が『続くことは無い』と強調すると思います。思いますが、市場はそれでも金利の先高感を織り込むと思いますし、警戒しています。

 

私の視点では日経平均はあくまで調整を行うので長い上昇のトレンドがここで変わるという感じは全くしません。けれども調整の深さについては、ここ数日の動きを見ているとそこそこ大きいものになるのかもしれないと思えてきました。

 

ちなみに本日新たにコール売りを中心とした利益も損失も限定されるポジションを取っています。まだ下落を強く想定しているわけではなく、念のために下落に備える程度のポジションです。これが日銀の金融政策決定会合までにボラティリティが増加してオプションのプレミアムがそこそこ上昇する私の中でのメインシナリオ通りに動いた時にはプット側での買いを中心にもう少し下落の可能性を見込んだポジションを取る予定です。それは来週の水曜日程度まで市場を見てから決断すると思います。

 

現物株だけで売買している人たちは、下落にどこまでも付き合うという必要もなく、どこかで損切りを行うための逆指値を入れていくと良いかもしれません。

 

さてそれでは本日までの成績です。

 

INPEX(1605)

 600株@1995円  → 2120円        +75000円(確定)

 

サンコール(5985)

 800株@480円                   +12800円

 

パーソルグループHD(2181)

3000株@215円                   -41400円

 

パーク24(4666)

 800株@1720円                   -3200円

 

北恵(9872)

1000株@860円(概算)                +3000円

 

合計                            +46200円 

 

2月までの損益                     +553800円

 

 

オプションについては以下の通り。

 

1月限P33375円買い@360円×1

1月限C33375円買い@335円×1          +11000円

 

2月限P32500円買い@320円×2

2月限P33000円売り@450円×1           -17000円    

 

2月限P34500円売り@200円×2

2月限P35000円買い@325円×2          -25000円

 

3月限P36000円売り@285円×1

3月限P35500円買い@185円×2          -20000円

 

4月限C41000円買い@270円×1

4月限C40500円売り@380円×1

 

合計                            -51000円

 

最後のが本日新たに取ったポジションです。オプションだと本来もう少しアグレッシブに売買しても良いのですが、これらをSQまで持って、そこで現物株のヘッジとなるようにあまり短期的に決済を意図的に行っていません。ネタバレすると実際には長期で保有している日本株がまだ相当あり(過去のエントリー参照)、ミニオプションでない6月限月のオプションでは実際に値動きを取りに行くポジションを組んでもう少し利益を取りながら1,2週間程度で決済を行ってもいます。

 

ただ今年からオプションの扱いをこのスウィングトレード向けのブログで紹介しているので、ここではまずリスク限定、利益も限定、そして現物の下落リスクをいくらかヘッジできる程度の小さなロットでの取引をまずは行っています。

 

その上である程度これを読んでいる人たちがオプションの癖について分かってきたところで、もう少しアグレッシブなポジションの組み方や、最終的に来年や再来年かもしれませんが、相場がもう少しボックスから下落トレンドに移った時に下落相場で利益を出せる話をしていこうと考えています。

 

最後になるのですが、本日までの日経平均のチャートです。

 

 

こちらは日経平均日足の3ヶ月チャートに移動平均線とMACDを重ねたものです。ローソク足は5日線を割り込んでいますが、5日線は下降していませんから、まだ下落の5MAクロスという短期下落トレンド入りのシグナルではありません。

 

ただ今回の調整はこれまでとは少し趣が異なると見ています。為替がそこそこ円高に動いていることもそうですし、MACDが今日遂にクロスしてヒストグラムがマイナスになりました。1月下旬にもそういうタイミングがあってそこから揉み合った後に時間的な調整が終了して再度上昇に転じました。今回はそれとかなり異なると見ています。けれどもまだ下落を示唆するシグナルが多く出ているわけでは無いので、これを読んでいる皆さんもまだ私と同じようなポジションを焦って今晩のナイトセッションで構築する必要は無いかもしれません。

 

先日現物株を買った時のエントリーでも書きましたが、あちらでも言及した通り、両銘柄ともまだ揉み合いの段階で多分来週注文を出せば私よりも安い水準で買えると思います。あるいは下落を見届けることで買いを見送ることも可能かも。