投資のいろは(今は読みにくい) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(今は読みにくい)

目先の日経平均の動きが予測できません。

 

それは日本だけではなくNYもそうですし、中国もそうです。中国市場は底を打ったようにも見えますが、これが仮にそうであるとしても日経平均には悪影響が出る可能性もあります。これを書いているのは日本時間の25日午前零時ですが、為替もやや激しい動きです。こういう時にはあまり動かない方が良いのかな、と。

 

 

これは日経平均の日足の3ヶ月チャートに移動平均線と出来高を重ねたものです。ローソク足を見ると天井をつけているような気がします。ただし5日線の上にローソク足があり、まだ短期でもトレンド転換をしたとは言えません。

 

本日はあまり細かくオシレーター系のテクニカル指標を上げませんが、MACDのヒストグラムは縮小傾向にあります。ただこれは5日線が25日線の方に接近しているというよりも25日線が5日線に接近しているように思えるので、このテクニカル指標だけを見てトレンドが転換しているとは思えません。

 

出来高もそこそこの数字を維持出来ていて、上昇し続ける可能性もあると思います。しかし明白にネガティブな状況も見て取れます。例えば中国から日本への資金の流入がやや細りそうです。これは中国で取引されている日本株に対するETFの値が下落に転じていることから観測できます。

 

また今晩為替が円高に向かっているのは企業業績的にはマイナスです。これについては株価についてだと好材料悪材料の二面性を持ちます。円高になると企業業績にはマイナスですが、外国人が保有する日本株は現地通貨で為替差益が出るので強気になるわけです。トレンドとして円高だということになれば、そうなる前に買っておこうという力が働くという側面もあります。

 

 

こちらはNYダウの日足3ヶ月チャートに移動平均線を重ねたものです。明瞭に上昇トレンドであることが分かります。5日線がサポートになっていて綺麗に上昇しています。最近は踊り場と呼べそうな局面に見えますが、他の指標を見てもトレンドが転換しているとは到底思えません。ただ、この強気相場はFRBの金融政策の変更を過度に織り込んでいる可能性があるというのが私の判断で、昨年末のエントリーでも書いたのですが、この市場の期待とFRBの行う実際の金融政策との齟齬を埋めるために特に年前半は大きな調整含みで推移するだろうと思っています。

 

 

こちらは上海市場の日足3ヶ月チャートに移動平均線を重ねたものです。昨日の安値というのが20年6月(だったかな?)以来の安値で、香港市場もこれと同じようなチャートを描いています。これを見ると底を打ったように見えます。ただ、本当にそうなのかどうかはもう少し様子を見てみる必要があると思います。

 

この中で特に注意しているのはアメリカ市場で、ここでは明日、GDPの発表があります。そして31日にFOMCがあります。今回のGDP成長率の市場予測は前回よりもやや大きく減速する予想(前期比3.1%→2.4%)で、これが強い数字だとアメリカ経済が強いから市場が上昇する、という単純な構図にならないかもしれません。逆にそこで上昇した場合には31日のFOMCで大きな変動があるように思います。そこらへんに備えておく必要がありそうです。

 

今、割とどこの市場でも過熱気味で参加者は過度にリスクを取り過ぎているように思えます。日本株についても現時点でのEPSが2280円近傍で、そこから過去10年間のPERのレンジ上限である16倍と楽観的に見積もっても36480円が上限で、実際にはこれまで日経平均が過去10年ではPER14~16倍の幅で推移してきたことを考えるとPER14倍で31920円、15倍で34200円、16倍で36480円なので、ともかくもかなり買われ過ぎだという印象を持ちます。

 

そして有名な投資家ブロガーや投資家YouTuberが株価の指標としてPERだけでは判定すべきではない、とまで論じ始めていますが、私はこういう考え方に組しません。何かこの株価を説明出来て、市場参加者の多数がそれに納得できる正当な理論が無い限りは、明日や明後日では無いにせよ市場は必ず調整してくると思います。何となくですが、ここから先でスウィングトレードをし続けると、市場の動きから想定されるほどには良いパフォーマンスを得ることは難しく、悪くするとちょっとした損失を連続して重ねそうな局面かもしれません。

 

先日のエントリーで紹介した銘柄についても、チャートやテクニカル的に全く食指が動かないです。もしも市場参加者の多くがそう思いながら、けれどもここまでそこそこ利益が出ているからとつまみ食いをして、それが微益か微損で終わるということが繰り返されると日本株を買っている主体が気が付くとほとんどいなかった、というようなあまり望ましくない事態になっているかもしれません。