投資のいろは(VinFastを買おう) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(VinFastを買おう)

NASDAQにVinFastが上場されました。

 

5月23日のエントリーなどでも書いたのですが、ひとつ情報にミスがあったようで、最終的にNASDAQに上場したようです。ティッカーはVFSです。8月15日に上場したばかりなのでまだ長い期間のチャートはありませんが、上場来の株価の動きは以下のチャートのようになっています。

 

 

上場したタイミングで22USDあたりで、そこから一度40USDまで上昇し、先週末には11USDまでつけて、終値は15USDだったようです。

 

今後は業績もNASDAQの基準に則って開示されていくと思います。この会社の詳細については以前にも紹介しているのでここでは省きますが、どこのタイミングでどれくらい買うのかということについてはここから検討していきます。

 

まず、資産全体の中でこうした新興株にどの程度の資金を振り分けるのか、そこを個々人で考えて見た方が良いでしょう。私の場合には全体の5%か10%程度は新興企業に投入しても良いと考えています。しかしもちろん1銘柄にその全てを投入するわけではなく、例えば既にインドネシアで取引できている商業BEVを生産するVKTR社や今後上場される可能性のあるBEV関連の企業などにも振り分けようと思います。従って上述しているVinFastについてもそれほど大きな金額を振り分けるわけではありません(あくまで私の投資戦略ではです)。

 

また、購入する時期についても上場間もないこのタイミングで一括してというわけではありません。少なくとも半分は最初の業績開示が行われて市場参加者が思惑だけでなく業績でVinFastを見るようになってから買い増す予定です。

 

そしてずっと先になりますが、売り時をいつにするのか。

 

これはある意味最も大きなテーマとなり得ると思います。安全な資産として株価の安定している銘柄を保有する時、基本的に配当の出るような銘柄や債券に資金を振り分けてそういう部分がある程度のボリュームになるように口座の中を動かしていきます。その時、そうしたアセットを売約するのは業績が赤字に転落して、尚且つ無配に転じたとか、ここも判断の基準は色々考えられると思います。

 

新興企業については独特の基準を持っていて、そこの企業の株を買った時の創業者が経営から手を引いた時、と決めています。だから投資として大成功したTESLAも2010年以降保有し続けているし(但し資産のリバランスの観点から幾分売却してはいます)、その意味ではあまり成功したとは言えない、というよりも現時点では失敗に終わりそうな本邦のACSLも持ち続けているわけです。

 

このあたりの差配は投資をすることの醍醐味なので、そこはこのエントリーの文言に流されることなく自分で決めると良いでしょう。よく私がTESLAを2010年以降売らずに持ち続けているというと、嘘だ、という人もいます。

 

反論などもちろんしません。

 

私は上記のような手法でそもそも新興企業に薄く広くそれほど資産の中の割合で大きくない部分を新興企業に充てるので、そもそもそれが最初のうちに多少株価が上昇しても(例えば2倍とか3倍になっても)ほとんど資産全体の中では誤差のような数値でしかありません。例えば長期保有を前提に持っている本田(7267)にしても、ここが海外の自動車業界を見ているアナリストから日本でBEVの時代に唯一独立資本で残れる可能性のある企業だと見られているので購入時よりも上昇しています。購入した時は3050円でしたが現在は4400円ぐらいです。株価としては1.5倍弱ですが、これでも売ろうという感じにはなりません。

 

以前、ここで長期投資を前提にエントリーを書いていた時の関電工(1942)もほぼ1.5倍程度になっているし、テノックス(1905)もそうです。

 

いずれにせよ、何をどう自分の資産の中に組み込むのかは一番面白いところで、それは個別銘柄を安く買って高く売るよりももっと深みがあり、経済の流れも読まなければならないし、業種ごとのトレンドを見たり、もっとも一筋縄ではいかないところで、そのノウハウこそが秘中の秘だと思います。

 

いずれにせよ、そういうわけで今晩のNY時間でVinFastを初めて買い付けます。楽しみです。現在TESLAを始めとしてBEVメーカーの株価にも世界的な経済の低迷の影響が出ています。私はそういうタイミングなのでむしろ狙い目なのかという気もします。もちろん、買ってすぐに上昇するとは思っていません。

 

VinFastは25年までに東南アジアを中心に50万台のBEVを販売する計画で、それだけの生産能力を既に備えており、今回の上場で得られた資金で新工場の建設も行うという計画もあるようです。

 

もちろんVinFastという企業の懸念点も数多くあり、VinグループのCEOが株の大半を保有していること、トラックレコードが無いことなど買わない理由は多くあります。なのでそれこそどのタイミングでこの銘柄を可能のかも良く考えて見ると良いでしょう。

 

ちなみに直前のエントリーで8月5日に千葉の浦安に逗留してその晩に葛西臨海公園まで走り、そこから来た道を戻らずに北上したのにはもうひとつ理由があり、葛西臨海公園から北上したところにACSLのオフィスがあるのです。

 

 

このヒューリックが入っている葛西臨海ビルにACSLが入っています。最初から物流の方と結びつているわけです。今のところはかなり業績も傾いてきていますけれど。まぁ、そういう時もあるものです。