投資のいろは | ぶらっくまーさん

投資のいろは

先日までのエントリーの延長で他のところに書いている文言に関して質問が出たので、良い質問だと思い、その質問と回答をここに書きたいと思います。

 

現物株を保有していて、下落が明らかな時にそれを売るという選択肢は無いのか、という質問でした。 つまり私は下落を予想している時には何度もここに書いているように大きく下げることが明白な時にはプットを持ち、それ以外では日経平均先物を売り建てることにしています。 なぜ現物を売らないのか。

 

これの理由は複数あるのでそれらをすべて挙げていきましょう。 まず、ひとつめには現物株を超長期に亘って保有することにしていて、手放すという選択肢はあまりないということです。 配当が出ている銘柄は、ちょうど今の様な市場が動揺しているタイミングでもそこそこ持ちこたえることが出来るのですよね。 配当という裏づけがあるわけで、投資先として大口の保有者がいるわけです。

 

それから個別銘柄を売り買いするには銘柄を持ちすぎているということもあります。 そのそれぞれについて売り時買い時を判断して行動する、これは時間の浪費です。 その上、個別銘柄は思いがけない動きをすることもある。 そこへ行くと指標の動きはある程度読みやすいので市場全体が下落することが分かる時には指標でヘッジした方がメリットが大きいと思えるわけです。 個別銘柄だと、その気になれば少ない資金の人たちが数人集まるだけで大きく値を動かすことは難しくありません(経験あり)。 指標の水準になると相当大きな資金を持つ主体がかなりの意図を持って動かないと値を動かせませんが、そこまでいくと SEC(証券等取引監視委員会)が動くので実際には中々できないはずです。

 

付け加えると個別銘柄を売る時に保有し続けるという方針だと、売った後にどこかで買い戻すことになりますが、市場の下落は予想できても個別銘柄がどこまで下落するのか、どこまで上昇するのか、これを予測するのは至難の業です。 結局その銘柄を保有する人間の行動如何にかかってくる部分があるので。 急落で信用維持率が危険な水準になったとなれば、値動きとは関係なく売る必要が出てくることもあるでしょうし、そういうタイミングでは予想外に下落することだってあります。 さらにはそれがトリガーとなって売りが売りを呼んだり、またはその逆もあるでしょうけれど。 そういうことはもちろん指標のレベルでもありえますが、そちらは大きな主体がいるのである程度は予測しやすいのです。

 

主だったところで上記の様な理由で現物株を保有し続けて、下落局面では指標かオプションでヘッジをしています。 ある程度資金量があれば有効な方法です。