エンジンのオイルパンを取り外すと言う事は、必然的にエンジンオイルを排出しないと無理な作業なので、エンジンオイル交換のタイミングまで、TGNオイルパン バイパスラインkitの交換作業は保留にしていました。


そして、2017年4月にエンジンオイル交換のタイミングとなりました。
http://sea.ap.teacup.com/applet/933style3/20170417/archive

この日に備えて幾つか部品を手配していまして、そのうちの一つがコレになります。

元から装着してあった#6のオイルバイパスホース用アルミ製のバンジョーボルトは、ボルト頭部が凸凹になって痛んでいたので、今後の事も考慮して、βチタニウムにサンプルを送りましてワンオフ製作しました。

・M14×27.5 バンジョーボルト
・材質:チタン合金(表面処理無し)
・ワイヤー穴6ヶ所
・税込価格:10800円



アルミ製のバンジョーボルトの先端を見ると、アルミ地が出ているのはTGNオイルパン バイパスラインkitに合わせてボルト長を調節しています(つまり、若干短いと言う事です)

この加工バンジョーボルトをサンプルとして、βチタニウムに送っているので、出来上がったボルトも、全くの同寸法に仕上がっています。



2017年4月当時に撮影した画像なのでデジタルスケールが古いタイプですね。

M14×27.5 バンジョーボルトの重量:8.4g




M14×27.5 バンジョーボルト チタン合金(表面処理無し)ワイヤー穴6ヶ所

重量:12.7g

プラス4.3gの重量増となりましたが、材質の強度は格段に上なので、耐久性は申し分ないと思います。



エンジン内部のオイルラインパイプの比較。

画像中央の曲がった形状のパイプが純正品で、その両サイドに置いてある長さが異なり2種類のアルミ製パイプが、TGNオイルパン バイパスラインkitの付属品のパイプです。



まずは純正品のオイルラインのパイプを取り外して、短い方のアルミパイプを入れ替えました。
装着は問題無し。

次に長い方のオイルパイプを装着・・・アレッ!?

パイプが斜めにしか入らない?

よーく観察してみると、マルで囲んだ部分、クランクケースの強度を増す為のリブの様な気がしますが、この部分にパイプが当たり、どうにも装着出来ません。



TGNオイルパン バイパスラインkitのパイプと、純正のパイプを重ねて両者を比較すると、純正品のオイルパイプの方は緩やかに曲がっていて、クランクケースのリブに干渉しない様に逃げて有る訳ですね。

なるほど。

要するに、TGNオイルパン バイパスラインkitを装着するには、クランクケースの加工が必要になる・・・と言う事の様です。



中川商会のHPでは、詳細に記されて無かった事と、中古品のTGNオイルパン バイパスラインkitの為、取説が無い(元から有るのか不明ですが)事で、部品を入れ替えするだけで、簡単に装着出来るだろうと思い込んで作業を進めてしまったところに、思わぬ落とし穴が有りました。


青空ガレージでの作業故、作業の途中で止める訳にはいかず、TGNオイルパン バイパスラインkitの装着は保留して、元のオイルパンに戻して、エンジンオイル交換作業として一旦作業を終了して、次回のエンジンオイル交換に合わせて、再び、TGNオイルパン バイパスラインkitを装着出来る様に、準備を進める事にしました。


ここまでが、2017年4月のエンジンオイル交換作業の記事には含まれてない部分の作業です。



その後、2017年10月頃でしたか・・・日曜日に浜名湖でZRX系のミーテイングが行われまして、翌日(つまり平日です)に何台かのZRXがメンテナンスを受ける為に中川商会に入庫すると判りました。平日休みの私と丁度タイミングが合いましたので、皆さんの顔を見る為に、私も中川商会に行って来ました。

久し振りにお逢い出来まして楽しいひと時となりました。





皆さんが浜名湖から中川商会に移動して来るよりも、私の到着の方が若干早かったので、中川社長にTGNオイルパン バイパスラインkitについて幾つかお話を伺う事が出来ました。

Q.TGNオイルパン バイパスラインkitの装着に際して、クランクケース加工は必要なのか?

A.クランクケース加工は必要。要望が有れば加工も承ります。

クランクケース加工の工賃については失念しましたが、作業をお願いするとなると、TGNオイルパン バイパスラインkitの部品代、エンジンオイル、オイルフィルター、その他にマフラー脱着等の作業工賃もプラスするので、それなりに結構良い金額になりそうです。


また興味深い話として、ZRX1200のオイルパンはアルミ鋳造品なので、不具合が出ない様に加工を心掛けているものの、どうしても予測出来ない部分に巣(細かい穴の事)が有る事が有り、不測のオイル滲み等が無い様に、特殊な薬品を使用してオイル滲みに備えているとの事でした。

そう言えば・・・オイルパンの加工部分には、接着剤の様な物が付着していましたが、あれってもしかしてそうなんですかね?




中川商会では、エンジンオイルはFUCHS Silkoleneを使用しています。中川社長曰く、他にも優れたエンジンオイルは有るのかもしれないが、Silkoleneに不満が無いし、このオイルを判断の基準としておく事で、トラブルが起きた際の原因の追及も速やかに対処する事が出来るのだそうです。


なるほど。


TGNオイルパン バイパスラインkitのクランクケース加工の有無などは、電話で聞けば済む話かもしれないのですが、直接出向いてお話を聞いてみて良かったと思います。
中川社長の自身の仕事に対する真摯な姿勢が伺う事が出来ました。



次回のエンジンオイル交換時に行う作業や、事前の段取りについても、もう一度考えて準備する事になりそうです。


続きます。