2003年頃、ZRX1100にアクティブBIGラジエターKITを装着した際、
ラジエター後ろ側(エンジン側)に付いていたカバーの収まり具合が
イマイチだったので、取り外したままの状態で(その後は異常は無し)
2011年まで乗り続けてきました。
ラジエター後部をカバーする事で、ラジエター後ろに付いている
電動ファンからの風を効率的に、作用する為に設けられた部品です。
純正品番:49016-1190:カバ-(シ-ル)

昨年の記録的な猛暑が続いていた頃に、少し変な?兆候が出てきました。
走り出して間もなくなのに、水温警告灯が度々点灯する様になったんです。
その時のエンジンOILの温度(油温)はあまり高くはありません。
最初は水温警告灯が点灯するのは、猛暑のせいだと思っていましたが
よくよく今まで行ってきた事を振り返って考えてみると、
ラジエターのカバー部品は取り外してある上に
燃料タンク裏側にびっしりと断熱材を張り付けています。
燃料タンクの中には、以前よりも確実に熱が伝わり難くなったものの
エンジンと燃料タンクの「間の空間」は、これまでとは正反対に
サーモスタットカバーから出ている熱と、ラジエターからの排熱により
ヘッドカバーとフレームの隙間は、熱気の溜まる空間へと
変わってしまったのではないかと。
水温警告灯のセンサーは、サーモスタットカバーに装着してあるので
(位置的には燃料タンクの下)熱気が溜まる空間の熱が逃げ難くなってしまい
冷却水の温度とプラスして作用して、温度上昇が通常よりも早く
水温警告灯が繁雑に点灯してしまうのですね。

渋滞にあえて嵌ってみたり、色々なシュミレーションを試してみて
やはりカバーをもう一度つけて、試してみない事には
事態の方向性が見えてこないと思い、カバーを装着しようと思ったら
もう捨ててしまっていたので、オークションでゲトし直しました。
カバーの重量計測してみました。
約210g

カバーを装着する訳ですが、
カバー自体はシリンダーヘッドカバーに固定するので
さほど強度は必要ないと思い、ジュラルミンボルトを使う事にしました。

カバーをエンジンの隙間から、何とか捩じ込んでボルトで固定。
アルミ製のウォーターパイプとのクリアランスもギリギリでしたが
割とうまくカバーが収まりました。

イグニッションコイルが、純正からウオタニに変わった関係で
プラグコードの取り回しが純正とは異なってしまっていたので
ウォーターパイプとコードがとても近い部分があります。
太めのスパイラルチューブをプラグコードに巻き付けて
物理的接触が無い様に対策しました(実際、効果が有るかは微妙・・・)

折角、燃料タンクを外したので、冷却水の残量も確認しておきます。
ラジエター内部のエア抜きは、ウォーターポンプ交換時に
十分に行ったはずでしたが、ある程度の時間をおいた事で
案の定、抜け切れて無かったエアが有った様で
その分、ラジエター内部の冷却水が少し不足していました。
冷却水を少し補充しておきました。

カバー装着完了!
外観からの見た目にはほとんど変化ありません。
カバー装着後、炎天下の中、クルマの渋滞にあえて嵌り
電動ファンが回り出すまで検証してみました。
油温計はぐんぐん上昇して(水温計は付いて無いので油温計が目安)
電動ファンが回り出しました。
その後も油温は上昇し続け(油温計で95度近辺まで確認)
繁雑に電動ファンは回り続けましたが、水温警告灯は一度も点灯せず。
カバー装着し直した事は正解だった様です。
常に走行風を受け続けて走る状態ならば、影響が無かったのでしょうが
クルマの渋滞、近年の想像を超える猛暑の中を走るのであれば
ラジエターのカバーはむやみに外してはいけませんね。
改めて痛感しました。

このカバーを再装着してもダメだった場合、2つの案を考えていました。
一つの案として、ラジエターとフレームの隙間から走行風を導く
導風板を製作してみようかと考えていました。
空冷エンジンのYAMAHA XJR1300、KAWSAKIゼファー1100等では
エンジン内側のプラグを走行風で冷す為の導風板が最初から有るので
その応用編と言う事なんです。
「熱だまりが有る空間」に走行風を導く事により
サーモスタットカバーに風を当たる様になるので
この空間の温度が下がると考えましたので。

フレームとラジエターとの隙間は、約10mmほど空いています。
ZRX110/1200ではビキニカウルが有る関係上、スムーズに走行風が
ラジエターとフレームの隙間周辺には流れてこないでしょうから
もう少し上下方向に隙間が広くないと、走行風は入り難いと思うので
ラジエターを低い位置で固定出来る様に、ステーを加工してみるのも
良いのかもしれません。
まあ、上手く走行風を導き入れたとしても、
今度は排熱が身体を直撃すると思うので難しい面はありそうです。

更に別の案として、
燃料タンクの下から、熱源のサーモスタットカバーを取り出して
冷却面で有利かもしれない?エンジン横に固定する・・・
と言う案も、結構有効かもしれないですね。
(GPZ900R、ZZR1100は最初からそのレイアウトだし)
この案も、熱源が外に出るので身体が排熱の影響を受けそうです。
※ZZR1100のサーモスタットカバーの位置。

暫くはカバーを再装着して様子を見てみる事にします。