モリヤマエンジニアリングにある部品の注文する為に
行ったついでにシリンダーヘッドカバーのボルトを買ってきました。

ZRX1100純正のシリンダーヘッドカバーボルトは鉄製で
メッキを掛けた物が使われています。

純正品番:92150-1447:ボルト・・・(6本使用)



さてこのシリンダーヘッドカバーボルトですが、
ZRX1100/1200のエンジンは、他のエンジンとは少し変わっていて?
シリンダーヘッドでは無く、カムシャフトホルダーに
シリンダーヘッドカバーがボルトで固定される様になっています。

(大体のエンジンなら?シリンダーヘッドに直で固定されますよね?)

このカムシャフトホルダーを見ても解る通り、
ボルトで取り外せる構造になっています。

またボルトのネジ山はM6でして、
このボルト6本でヘッドカバーの様な重量物を固定するには
締結強度的に多少の不安が感じられるポイントでもあります。

更に、純正ヘッドカバーよりも重量が有る(と思う)
社外品削り出しヘッドカバーの様な重量物を固定するには
向いてない構造ではないのか?と個人的には思うところです。

それにカムシャフトホルダー単品では、純正部品が出ませんので
シリンダーヘッドASSYになってしまいますね。

ネジ山が潰れたり、何か不具合が出ない様に気を付けないといけません。



以上の様な事を踏まえると、ここに使われるボルトに関しては
現在、世に出ている、ボルトの軽量化と、ドレスアップを兼ねて
ジュラルミンで製作されたボルトでは
ヘッドカバーの重量物を固定するには強度的に疑問が残るので
(個人的な感想で、比較したり、検証した訳ではありません)
純正鉄ボルト、あるいはチタン合金のボルトの方が適していると思います。

チタン合金ボルトの方はモリヤマエンジニアリングよりリリースされてます。
今回はこのボルトを使う事にしました。

http://www.moriyama-engineering.co.jp/news/index.html



チタン合金ボルト1本当たりの重量は約3.7g

3.7g×6本=約22.2g

※ちょっと重量計がアバウトなので参考値として考えて下さい。



それでは純正シリンダーヘッドカバーボルトを取り外します。



ボルトの比較です。

左:純正鉄ボルト

右:チタン合金ボルト


アレっ!?(汗)

ボルトの長さが違うんですけど・・・


チタン合金ボルトを購入した時には、特に何も言われませんでした。
HPやブログ等でも特にアナウンスはされていませんね・・・?

KAWASAKIのパーツ検索で調べてみても、純正品番:92150-1447:ボルトは
GPZ900R、ZRX1100/1200、ZEPHYR1100、に共通で使われていました。


何故違うのか?・・・謎ですね。

ボルトのネジ山が有る部分の長さが、チタン合金ボルトの方が長い。



純正ボルトのフランジから下の先端まで。

約23mmありました。



チタン合金ボルトも同様に測ります。

約25mmですかね。


2mmも長い。

カムシャフトホルダーが貫通穴にしても?行き止まりの穴にしても?
いずれにしても、ボルトが長いと影響が有る事なので
とりあえずボルトを通して調べてみる事にしてみました。



まずは古いOリングを取り外します。

先端が丸いピックツールを使うと簡単に取れます。



Oリングを取り外すと、経年による汚れが隙間に溜まっているので
エンジン内部に落とさないように注意しながら
綿棒で堆積した汚れを綺麗に取り除いておきます。

(画像は汚れを取り除いた後になります。)



Oリングは新品を使います。

純正品番:92055-1352:Oリング、ヘッドカバー



新旧Oリングの比較。

左側が古いOリング。
右側が新しいOリング。

ちょっと厚みの違いが判り難いのですが、
古いOリングは潰れてペッチャンコになっています。



サービスマニュアルでは特に指示はありませんが
TOKICOラバーグリスを手に少量取って
Oリングをラバーグリスで揉んでから使う事にしました。



チタン合金ボルトの方はOmega99を使います。

必要最小限にネジ山に塗布する感じで良いと思います。



さて、ボルトの穴の深さを調べます。

工具は一切使わずに「指先で」ボルトを捩じ込んで行きます・・・

途中で引っ掛かる事無く、最後まで(Oリングの所まで)
ボルトが入って行きました。

ボルトが何かに当たって底突きした様な
指先の感触もありませんでした。


とりあえず大丈夫かな?(汗)


ボルトが長い事による影響は無い様ですかね?



いちおう大丈夫そうなので、全てのボルトをチタン合金ボルトに換装しました。

異音が出ていないか?(カムシャフトホルダーに固定するので)
エンジンを始動させて様子を見る事にします。

エンジン始動!

異音は出て無い様です。

この後、試走もしてみましたが特に異変は感じませんでした。

大丈夫そうですね?



取り外した純正鉄ボルトの重量も測ってみました。

純正鉄ボルト1本当たりの重量は約11.3g

11.3g×6本=約67.8g



純正鉄ボルトをチタン合金ボルトに換装する事で
約45.5gのマイナスですか・・・

必要とされる引っ張り強度を下げる事無く、軽量化出来るのが
チタン合金ボルトの良い点と言う事でしょうか(笑)