ブレーキキャリパー周辺は洗ったり、モミ出ししたりと
結構気を使いメンテナンスしているよ・・・なんて話はよく耳にしますが
ZRX1100などの油圧式クラッチを使うバイクのレリーズピストン周辺を
をマメにメンテナンスしているという話はあまり聞きません。

何故でしょう?

日常的なバイクの使用頻度から言えば、ブレーキを握る回数よりも
クラッチを握る回数の方が圧倒的に多いです。
しかし、多少クラッチレリーズの動きが悪いくらいでは
バイクを操る人間の方で慣れてしまい「そんなもんかな?」で
済ませているのではないでしょうか?

クラッチレリーズ周辺はある程度メンテナンスフリーになってるとは言え
定期的にメンテナンスを行った方が良いのが事実です。

・最近クラッチの切れが悪くなって来た?
・クラッチが最近なんだか重い?

なんて症状も、もしかしたらクラッチレリーズ周辺のメンテナンスで
あっさりと解消されるかも・・・

まあそんなこんなで、自分のZRX1100に日頃行っているメンテナンスを
書いてみる事にします。
いちおうメンテナンスの頻度は自分の気が向いたらですが(笑)
半年に一度とか、一年に一度くらいしていれば大丈夫だと思います。

それではクラッチのレリーズピストンを外してみます。



作業を行う前に、クラッチマスターのリザーブカップはフタを外して
ダイヤフラムも外し、大気解放させておきましょう。
燃料タンクにはフルードが飛んでも大丈夫なようにウエスなどで
養生しておくのが良いと思います。



クラッチレリーズをバイクから外したら、このまま放置しておくと
ピストンが出てきて外れちゃうので、タイラップなどで仮止めしておきます。
普通のタイラップだと使い捨てになってしまうので、この作業をする時は
何度も繰り返し使えるタイラップを使っています。



ピストンを固定出来たら、ウエスで汚れを綺麗に拭き取っておきます。

そうしたらクラッチレリーズとピストンの隙間にメタルラバーMR20を
スプレーしておいて、潤滑材が隙間に染み込むのを待ちます。



染み込むまで待ってる間に、クラッチのプッシュロッドも掃除しておきます。
プッシュロッドを少し引っぱり出して、チェーンオイルが飛んだりして
油汚れた付いた個所は、大抵ホコリが付着して汚くなっているので
ウエスで綺麗に拭き取っておきます。



プッシュロッドか綺麗になったら、プッシュロッドが出たり入ったりして
ちょうどオイルシールのリップ部分とプッシュロッドが擦れあう付近のに
メタルラバーMR20をスプレーして、スムーズに動くように潤滑しておいて
元の位置までプッシュロッドを押し込んでおきます。

画像だとちょっと判り難いですが、プッシュロッドの先端には
NUTECのMPグリスを付けています。



メタルラバーMR20がレリーズピストンの隙間に染み込んだ頃を見計らい
仮止めしていたタイラップを外します。
ピストンとシールのアタリを変えるために、キャリパーピストンツールで
ピストンを90°回転させて「ピストンのモミ出し」を行います。
余分に付着した潤滑材はホコリを呼ぶのでウエスで拭き取っておきます。

※工具が無い場合は、メタルラバーをスプレー後モミ出しするだけでも
 だいぶ違います。



クラッチレリーズのピストン内側には中心に「玉」が付いているので
NUTECのMPグリスを付けておきます。

後は元通りにクラッチレリーズをバイクに装着します。



後はクラッチマスターの可動部分もメタルラバーMR20をスプレーして
潤滑と妨錆をしておきましょう。
ひと通り作業が終わったら、マスターカップを元通りにして
作業は終了です。

作業時間にして約5分くらいなので、ブレーキのメンテナンス作業の
ついでにでも行うとよいでしょう。



いままでクラッチレリーズ周辺をメンテナンスしてなかったバイクは
この作業で多少なりとも軽くなると思います。