日産の最高傑作五選と言えば必ず入るP10型プリメーラ。エンジンは150馬力そこそこだがそのおかげでとてもバランスがいい。小型セダンに200馬力も必要ではないのだ。ちなみに車重は1100kgを下回る。アコードは1300kgもあるのにだ。


で。実際に箱根あたりを走ってみるとエンジンは変な癖もなくでもきれいに回るしサスペンションも変な癖もなくきちんと曲がる。とても乗りやすい。

分かりやすく言うとメリハリこそないものの素直で癖がないアコードみたいな感じ。もちろんアコードも変な癖はないのだけれど。ただアコードを基準にしたところで分かる人は少ないと思う。


ところでこれを機に過去に遡ってアコードのことを調べてみたらCB3型アコードに『Si-T』というグレードが存在していた。主要諸元を見てみるとエンジンはVTECが採用される前のF20Aで150馬力。それ以外はSiR-Tとさほど変わらない。

ここでもう一つ気になることが出てきた。それまでも存在していたSiになぜ突然〝T〟が付けられたのか。SiとSi-Tの違いは何なのか。調べてみたけど明確な違いは分からなかったがそれまでMTもATも選択できたSiがSi-Tの登場でATだけになった。対してSi-TはMTだけか…と思ったらこちらはMTもATも選べたらしい。そこはCF4型アコードのSiRとSiR-Tの関係性とは違うらしい。そして『T』がツインサイレンサーに由来すると言っていた人たちのご高説がまるで間違いだったことも明らかになった。

プリメーラのおかげでいろいろと分かったのでライバル車種の存在は本当に大切だと思う。