いいものは色褪せない。かつてエイドリアン•アドニスが言った言葉だ。しかし一方でどんなにいいものでも工業製品である以上は劣化は避けられない。

しかしありがたいことに内装にはほとんど傷みや劣化はみられない。ただしさすがのアコードもヘッドライトのクリアもほぼ剥がれ落ちた。剥がれ落ちたおかげでむしろきれいに見えるからいいけど。

近頃はLEDを採用する車も増えた。そのせいでそれほどデザインが変わり映えしない車ばかりなのはおもしろい。LEDの視認性は必ずしも優れているとは言い切れないがこれが主流になったもんでキセノンとかディスチャージと呼ばれるヘッドライトが主流だった時期はとても短かった。


次にシフトノブのこと。現在は標準装備の革巻き製ではなく後継モデルのアルミ製のを使っている。それまでは少し重めの球形のものを使っていたがトランスミッションオイルを換えてからは少し軽めの方がよさそうで試してみたらちょうどよかった。ありがとう後継モデル。純正品なので当然のことながらちゃんとシフトポジションの表示もある。だもんでラゾーのプレートは剥がそうかとも思ったが気まぐれでまたシフトノブを付け替えるかもしれないもんでそのままにしておいた。

ここで注意点がある。まずオリジナルの革巻きシフトノブはシフトブーツを固定するためのツメがあるがセンターコンソールを交換するとそれが不要になる。つまり邪魔になるので切除する必要がある。

次に後継モデルのシフトノブやラゾーの球形シフトノブは位置決めのナットが必要になるのでまずナットを一番奥までねじ込んでおいてシフトノブの最適な位置がしっかり決まってから最後にナットで固定しなければならない。ナットを用意せず締め込むとシフトノブが斜めを向くのだ。メカニズム的に〆のロックナットが必要になるのである。


当たり前だけどシフトノブはステアリングウィールと並び頻繁に触れる部分である。その感触や操作性はとても重要だ。となれば数年ごとのシフトレバー支点へのグリスの塗布も忘れずに行いたい。忘れずに…25年ごとでも構わないから。