2000年問題で有名な2000年頃はホンダの全盛期の終焉の始まり。NSX-RやインテグラやシビックのタイプRはもちろん前年にはS2000も発売されておりスポーツモデルが出尽くしたのがこの年。当時は自動車系ビデオマガジンにはこのいずれかが必ず出ているような状態だった。カーグラフィックのような高尚な雑誌とは不釣り合いだがそれ以外の雑誌ならよく取り上げられていたと思う。

この頃にはすでにホンダツインカムよりSPOONの方が遥かに有名になっていた。新進気鋭からもはや老舗の域に到達しつつあるSEEKERができたのはこの2年後。ホンダツインカムの横浜ブランチができたのはさらにその1年後だったと思う。PHASEが閉業したのが2004年だったか2005年だったか…。

それ以外のショップはすでにホンダ専門をやめたり門を閉じたりしている様である。


その後のホンダはいよいよ迷走をはじめライトウェイトスポーツと言われていたはずの車の排気量を増やしインテグラに一本化したと思ったらそれも廃止し同じ名前を名乗らせた豪華装備の重くて大きな車にタイプRを設定する始末。個人的にはそれらにはまず『SiR』を名乗らせてその後に豪華装備を取り除き車体を軽量化したタイプRを出すべきだったんじゃないかと思っている。或いは装備が豪華なユーロRと走行性能重視のタイプRの二本立てでもいいんじゃないかと思う。いずれにしてもモード切り替えなんてものは必要ない。

アコードSiR-Tの様に街中を少し走っただけでもとても楽しいというバランスのよさを持たせるには車体もタイアも大きすぎる。