夜が明ける前どころか夜も更けぬ前に朗報が舞い込んだ。そろそろポンコツ呼ばわりでもしてやろうかと思っていたロータスエリーゼの共振が収まったとのこと。1速でも2速でも3速でもそれ以降のどの回転域でも。共振が収まった理由は平面だった遮熱板を少し曲げたからのようだ。コメディアンは遮熱板とエキマニが微妙に触れていたものが少し曲げたことで接触しなくなったからと考えているようだが曲げたことで固有振動数だか共振周波数だかが変わったんじゃないかと思う。どこかが触れていたのなら常に絶賛されている凄腕メカニックが見落とすとは思えないからだ。

ステンレスやアルミでは出来ないが磁石を付けるだけでも共振が収まるらしい。磁力が振動を抑えるわけではなく磁石がバラストになり固有振動数だか共振周波数だかが変わるからということだ。固有振動数やら共振周波数が何なのかはよく知らない。

とりあえず問題が解決してよかったと思う。


さて間もなく納車から丸26年が経過する。買った時からするとずいぶんと変わったもんだとも思うしそれほど変わっていないとも思う。外観に関しては排気管が左右の2本出しから右側だけの物に換えホンの少し太くした。車高も並べないと分からない程度とは言え下がっている。ホイールは当時中古のタイア込みで7万円で買った無名のものだ。全体的に派手さもなく落ち着いた感じだ。実は排気管を左右2本ずつのものに変更したいと思っている。市販品でそんなものはないのだけれどできるなら併せてサイレンサーは横置きにしたいとも思っている。


室内に目を移すと真っ先に気付くのはシートとステアリングが変わっていること。たまにシフトノブも変わる。今は後継グレードの純正品。それ以外には変更点はなく社外の電脳部品をいくつか追加しているだけだ。装着に際して知恵をいただき手間を取らせてしまったFIELD技研の中谷さんとテクトムの堀江さんには改めて感謝したい。音楽再生機器も相も変わらずカセットデッキのままだ。グローブボックスの蓋に車名のエンブレムを貼っているのはエクセレントロータスエリーゼの画像に映り込んでいたのを見て真似たものだ。


こうやって見てみると標準状態から大きくは変わらずとも26年もの歳月を通してよくも細々と改良を重ねてきたものである。