ダンディなピアニストが納車2週間で早々と上手に使いこなしつつあるフィアットパンダクロス4×4のエコモード。アコードはもちろんモビリオにだってそんなものの切り替えスイッチは付いていない。もちろん付いていない方がいいから付いていないことに不満は感じない。

ところで巷で話題のそのエコモード。フィアットパンダクロス4×4の場合だとNAの軽自動車分くらいのトルクがどこかに消失するらしい。これじゃ遅くなるのはもちろん燃費だって良くなるわけがない。燃費に影響しないならエコノミーでもエコロジーでもないけれどいったい何の〝エコ〟なのか。

唯一思い付く使い道は高速道路で5速6速に入る時だけスイッチを入れる方法くらいだ。

同じ仕掛けがアルトにもあったらどうだろう。いくら考えても使い時が分からない。むしろトルクを増大させてくれた方がエンジン回転を抑えて走れるってもんだ。ところがトルクを増やすと燃料の消費も増えるからエンジン回転を抑えた効果も相殺されかねない。つまりその方法も効果的ではないってことだ。やっぱりアルトにも必要ないらしい。代わりにと言うわけではないが強いて言うならアルトにはエコドライブインジケーターがエコ運転の状況を教えてくれるようになっている。


ところでイタリアンなメカニックはダンディなピアニストにアバルトを薦めてくるらしい。たぶんオープン2シーターではなくダンゴムシみたいなやつの方だろう。でもそれだったら絶対にアルトターボRS4WDの方がいいと思う。右ハンドル仕様で乗るならなおさらだ。特に蓮の葉マークの街乗り用レーシングカーに乗っている人じゃ選択肢にも入らない気がする。


さて今回のメインサブジェクトはステアリングらしい。アコードは納車されてすぐに付け替えてせっかくのエアバッグの機能を早々に抹殺した。この時に選んだのがφ35の5ZIGEN N1R。スカイラインRSの時から使っていたものだ。今は新調し更に小径のものになっているがこれもまたとても使いやすい。

アルトはモビリオと同様に純正のステアリングを使っているがこれもまた使い勝手がいい。前のオーナーがとてもシックな雰囲気のカバーを付けてくれていたのでそれだけは付け替えた。外してもよかったけど唯一純正ステアリングの雰囲気に近いデザインのものだけが処分価格で売られていたので装着することにした。

そしてこのステアリングホイールには左側の親指で押せる辺りにスイッチが配置されている。上段にはオーディオの切り替えぎできる「MODE」スイッチと電話の応答もしくはオーディオのミュートができるスイッチがあり下段には選局(選曲)スイッチとボリューム調整スイッチがある。なくても困らないけどあるとたまに便利だ。使うのはボリュームくらいだけど。

ステアリングの機能説明ついでに話をすると期待以上に操作感が軽いこともあって峠道では思ってる以上にクイックに向きが変わる。それでいて高速道路では意外と安定している。少なくともふらつくようなことはない。

ちなみにアルトワークスだとここに乗り心地の固さが加わるので一利ぐらいはあるのかもしれないがあまり恩恵は受けられない。たまにサーキットなら云々と言う人がいるがばね定数自体はアルトワークスもアルトターボRSも一緒だからいよいよ以って選ぶ理由が見当たらない。


さて次の議題はなんだろう。