信州長野に限らず、

今年は天候の関係で

稲の丈が長い様子です。


我が家も

稲刈りを2週間後に控え、

脱穀までに

昨秋に収穫した米の在庫処分を進めています。


在庫処分をしないと、

新しい新米が獲れたら

昨秋の米は古米となってしまい、


価格も下がります。


さらに

一昨年の古米は

古々米になってしまうので、


価格が安い

古米が増える前の今、

希望者に

昨秋のモミ米の譲渡輸送をしました。




「竹馬先輩!

うちは新米じゃなくても充分だから、

良い米が安く欲しい!

自分でコイン精米機するから、

保管で長持ちするモミ米でいい。

だから安く譲って下さいヨォ〜!」


そんな申し入れに応えて、

長野市街地に住む一つ下の後輩宅に


5袋のパンパンのモミ米を

輸送してきました。





赤のR3の表示は、


コシヒカリ100%令和3年収穫の


我が家の


略記号です。





この後輩宅には、


10月下旬に


追加で新米も8袋を納品する予定です。



今回は、


長野市街地に住んでいて


稲作を引退されたご両親と同居で


地元の直送米を希望する方に


自家米をお譲りするケースですが、



近年は


中野市や


安曇野市などの近隣からも声を掛けていだだき、



小規模の稲作農家の我が家から


お届けしています。



量は少なくとも、


高価なブランド米や


米の卸やJ Aなどの業者を経由する割高な混合米よりも


安価で生産者直接の、


この様な小規模なモミ輸送での


提供スタイルに


需要も存在します。





斑尾南高原の


斑尾山から流れる斑尾川の水で育った


ハザ掛け(ハゼ掛け)米です。



合理化の流行りのコンバインを使わず、



稲穂の天日干しの


手間がかかっています。



在庫処分の安い価格設定に


お袋が難色を示して


喧嘩になりかけましたが、



在庫を溜めて


品質が下がったり、



米の含水量が減って


精米しても米の表面が黒くなってしまうなどで


商品にならず


廃棄処分にするぐらいなら、



少し価格を下げてでも


購入希望者がいるうちに納品してしまった方がいい。



自身の手間暇かけて


黄金色の稲穂を育てたお袋の気持ちも分かるけれど、



価格にこだわって在庫していると


時間も過ぎて次のシーズンの米と一緒に抱えてしまう。



稲作生産者の立場のお袋と


営業マン思考の私で


考えが異なりますが、



経費をかけて


どんなに手間暇かけても


最後に捨てる処分になってしまったら、


マイナスにしかなならない。



新米には高い値段を付けて


出荷や在庫調整をしつつも、



状況を見ながら


売れ残りの古米が増えたら


損切りも必要!



「手間暇かけたものを安く売る!


ことに納得出来ない!」



お袋が私に感情的になる。




なかなかお袋には


伝わらない様だ。




実際に我が家には


令和元年米(赤R元)の


モミ米の在庫も


あります。



「先入れ先出し」の


ファミレスバイト時代の


食材倉庫管理で


学ばせていただいたとおりに、



古い米から


自家消費しています。



実は


長野県はパンの消費が多く、


特に長野市は日本一のパンの消費量です!



年頃の娘たちや妻は


パン食も多く、


私が率先してコメを消費しても


在庫が減りません。


今後


娘たちが


どんどんと実家から出ていったら、


もっと米の在庫が増えます。



後輩には購入していだいて


「毎度ありがとうございます!」


って感じです。



もちつもたれつ


ですね。


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