上司が部下の大変さを理解したり、最先端の営業事情を共有したりするのは、プレイングマネージャー(管理職と営業マンを同時にやる)が一番です。

それも、プレイングマネージャー職をこなすためには、部下の数を3人までにしないと、指導できなくなります。



プレイングマネージャーにしてもいい営業マンと、してはいけない営業マンがいます。


会社がプレイングマネージャーを任命する時には、当然、営業成績を重視して人選します。

ここで、”自分さえよければ”の営業マンがプレイングマネージャーになると、部下の成績を自分の成績にするための行動するようになります。

たとえば、自分は(営業成績をまとめたりイベントの企画など)管理職の仕事が忙しいから!といってデスクワークを行い、部下にはお客様を見つける仕事(チラシ配りや現場の設営、掃除、近所挨拶)をさせます。

広告やチラシを見た、お客様から問い合わせの電話が会社にきたら、プレイングマネージャーが電話対応します。(不在でも、事務員さんが対応した情報を取り上げます。)

インターネットや雑誌などの資料請求のはがきなどの問い合わせも、良さそうな(具体的に建築計画がありそうな)案件を選んで、自分の顧客名簿にして、残りを部下に振り分けます。

そうすれば、ろくに営業活動をしなくても、”見込客”を常に優先してゲットすることができるのです。

売れなくなるのは、部下です。

苦労しても、おいしいところは、全部、この上司が持っていきます。

途中で退職する営業マンが抱えている、おいしい見込客案件も、この上司が独占して引き継ぎゲットします。

契約済みで、歩合給の支給対象にならない引き継ぎ案件や、クレームが多くて細かくて面倒そうな顧客は、部下に引き継がせます。

そういうことを繰り返していれば、苦労しなくても、ある程度の新規の営業成果があげれるからです。


で、どうなるかというと、部下たちは成績が上がらないのに、プレイングマネージャーの成績だけが上がるという日々が続きます。

歩合給与で生活している部下たちは、収入が得れないので、退職することになります。

プレイングマネージャーの社歴だけが伸びて、部下の営業マンの入れ替わりが激しくなります。

「どうせ、また辞めるから」といって、部下指導もいい加減になっていきます。

プレイングマネージャー自身の成績が悪くないため、会社は、この上司をやめさせることはしません。

それどころか、勤続年数の表彰をしたりして記念品を贈ったりします。


日頃、(部下たちが知らないところで)報告書や会議などで上手く幹部にゴマをすって、「部下が次々と辞める中で、君は1人でがんばってる!立派だ!」なんて社長から高評価を受けたり・・・。


悪循環です。

社員が定着しないということになります。



経営者や営業部長のみなさん!

プレイングマネージャーに任命する営業マン選びは、くれぐれも慎重に!


数字で優秀な営業マンが、人材育成できるとは限りません。


自分の成績を上げながら、自らの営業チームを牽引し、部下のやる気も管理して成果を一緒に上げさせるプレイングマネージャーでないと、採用や求人経費が無駄になるだけです。