(『未来対話』より)
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(つづき)
師匠の大恩に報いるため、生きておられる時には、恩師に命をささげる思いで守り抜きました。
そして恩師亡き後は、先生が一番大事にされた学会と同志に尽くし抜きました。
師匠とは、ありがたいもので、そうした弟子の心を、全て分かってくださるものです。
戸田先生が最大の苦境にあられた時のことです。私は弟子の誓いを和歌に託し、先生に贈りました。
古(いにしえ)の
奇しき縁に
仕えしを
人は変われど
われは変らじ
師弟は、今この時代に決まったのではない。ずっと昔から決まっていたのだから、私の心は変わらないー 「永遠に、先生と共に!」との真情を託しました。
周りには、身は仕えているようでも心が崩れ、裏切って言った人間もいました。
この歌に、先生は返歌を詠んでくださいました。
幾度(いくたび)か
戦の庭に
起てる身の
捨てず持(たも)つは
君の太刀(たち)ぞよ
君がいてくれれば、それでよいー 歌に込められた戸田先生の心が、私の全身を電流のように貫きました。
一生涯、先生の太刀となって戦おう!ー こう深く心に誓いました。
そして私は先生とお約束したことを全部、成し遂げてきました。
創価の師弟は勝ちました!
厳然と未来に、勝利又勝利の歴史を残しました。
今の私には、未来部の皆さんがいます。私が、学園生に詠んだ和歌を、今回、あらためて愛弟子の君たちに贈ります。
この世にて
師弟に勝る
ものはなし
君よ忘るな
勝利の絆を