(『未来対話』より)
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ー 今はインターネットや携帯などが日常的に使われ、総体として”活字”に触れる機会は、むしろ増えているといわれます。
「文字や情報に触れる機会は多いから、無理して本を読まなくてもいい」という意見もあります。
もちろん、新しい情報に触れることも必要でしょう。
しかし一番、大切なことは、「考える力」を養っていくことです。それは、「言葉にする力」と言ってもよい。
情報に翻弄されるのではなく、逆に情報を生かしながら、自分の気持ちや考えを、自分の言葉にして練り上げていくことです。
戸田先生は常々、「青年よ、心に読書と思索の暇をつくれ」と語っておられました。
名著は人類の共通の財産です。それを心に刻んでおくことは、どんな人とも自在に語り合える力になります。