(『青春対話 Ⅱ 』より)
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皆、「勇気を出したい」と願っていると思うんです。たとえば、「友達が間違っているとわかっているのに、仲が壊れるのを恐れて指摘できない」。など。
人から見たら、「大したことではない」と思われるかもしれない。しかし本人にとっては、大きな問題です。
小さなことが大事なのです。小さな勇気のように見えても、「勇気」は「勇気」だ。「一歩前へ」足を踏み出す心こそが大切なのです。
つまり、生きている以上、いろいろなことがある。しかし人間は、何があっても、前へ前へ、勇気をもって、生きていくしかない。
人生は、社会は「荒波」のようなものです。そのなかを、さまざまな思いをもちながら生き抜いていかねばならない。
生きていくしかない。これが人間にとっての一つの宿命なのです。