(『青春対話』より)
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正義の「宝剣」を持った人は、一生涯、多くの天人から守られるでしょう。
「邪剣」を握った人は、必ず地獄の鎖につながれるでしょう。
我が家では、長男が生まれたとき、すぐに戸田先生が奥さまに託して、私どもの小さなアパートに短刀を届けてくださった。
「正義の剣を贈る」と。今でも家宝として大切にしています。
それほど、師匠とか先輩は、後輩に大きく期待し、託しているものです。
私も、諸君の活躍こそ私の勝利と決めています。
諸君が人間として偉くなり、地域で社会で世界で、思う存分活躍し、輝いていくことが、私の喜びなのです。
それまで、どんないわれなき非難があろうと、そんなことは眼中にありません。
「わが宝剣」を磨け!「私は、必ず勝ってみせる」と立て!
私は万感の思いをもって、諸君にそう叫んでおきます。