26 インクのシミ抜き ポケットに付いたインクのシミを取る | クリーニング業者や主婦が「洗ったら思わぬ結果になった」あらゆる衣類を復元!

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今回のインクのシミ抜きは、主に機械で行います。

 

インクの中身がべったり付いたケースと違って、

 

今回のようにペン先からだけの場合、インクの

 

量はたかが知れていますので、機械の方がキレイ

 

に手早く終わるのです。

 

では始めましょう。

 

まず、ポケットをほどいて一枚にします。

 

 

こうしないと、せっかく取ったインクが下の

 

生地に移ってしまうからです。 移った

 

インクは今度は除去が非常に困難になる

 

ので、縫い直す手間がかかるとは言え、ほどいて

 

しまった方が安全・確実なのです。

 

それで機械にセットします。

 

 

まずは油性のシミ抜き剤で、

 

 

 

これを温めます。

 

 

範囲が広いので、入念に。

 

 

 

ここで一旦、バキュームで吸い込んで、薬品

 

で溶けた分のインクだけ、取ってしまいます。

 

 

続いてガンで、さらに残ったインクを下に

 

たたき落とします。

 

 

一回の処理でこれだけ薄くなりました。

 

 

これを何度か繰り返します。

 

 

それで、ようやくここまで薄くなりました。

 

 

以前はこのレベルで、

 

「これが限界のようです。」

 

でお返ししていましたが、ここからさらに現在

 

勉強中の

 

「シミ抜き研修会」

 

でのテクニックを使うと・・・・

 

続きは明日のお楽しみ。

 

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記事末エッセイ

 

「昔いたトンデモ・スタッフ その9」

 

*** レジ不正操作による横領 (6) ***

 

「こ・・・このことはB子さんも知ってるの?!」

 

私は最初、単独犯だと思っていたB子さんに

 

逆に濡れ衣を着せてしまったのかと反省しな

 

がら問い詰めました。 すると、

 

「最初はB子さんが、『こうやれば、立て替えた

 

お金取り戻せるよ』と言って教えてくれたんで・・・

 

それから、二人でやるようになって・・・」

 

なんだ、二人は共犯だったのです。 

 

 

みなさん、二人共犯というのは、不正を露見

 

しずらくします。 通常、この店のようにスタッフが

 

7名もいる場合、ほとんどは

 

「良識のある人」

 

なので、不正していないか互いに監視するようになる

 

のが普通ですが、この店はつい数カ月前に社内

 

で揉め事があったため、7名のうち、5名が辞めて

 

しまったのです! 私一人ではとても穴埋めできな

 

い・・・!  と苦慮していた私に、この二人が

 

「シフトを伸ばして、出来るだけ社長が入らなくて

 

済むようにしますよ!」

 

と言ってきてくれたので、私は泣きそうなほど感謝

 

したのでした。 恐らく、この不正操作はこれまで、

 

他の人に知られないように、こっそりやっていたのが、

 

実行犯二人だけの店舗になった途端、大手を振って

 

毎日やるようになった、という経緯なのでしょう。

 

そういう事実がいっぺんに私の頭をよぎって、こう

 

なってしまった原因は自分の甘さなのだろうか・・・

 

と自問自答する私でした。

 

「実はスタッフ二人ともグルでした」

 

こう刑事さんに報告するために、私はA子さんを置いて

 

店外に出た所、さっきまで相談していた刑事さんが

 

店の前に立っているではないですか!?

 

 

「あ、あれ? 刑事さん、なんでここに?」

 

「いや、どうなったかな?と思って来てみたんですよ」

 

もしかして、ヒマなのかな? とも思いましたが、さき

 

ほどのA子さんの供述を刑事さんに話すと、

 

「じゃ、署で話を聞きましょう」

 

と行って、刑事さんは電話してパトカーを呼び寄せ、

 

あっという間にA子さんは連行されてしまいました。

 

 

(つづく)