実家の片づけ その7 | 水疱性類天疱瘡物語

水疱性類天疱瘡物語

水疱性類天疱瘡の疑いあり、からはじまる物語

先月、やっと夫実家の片づけが終わりました。

 

片付いたかに見えても、あとから色々なものが出てくる、の繰り返しで、終わらないのではないかと思いました。大量の箱入りの石鹸、ホテルのアメニティ、数十年分のそれらとの戦いでした。

 

日帰りでやっていては埒があかないので、3回ほど近くのビジネスホテルを取り、作業をしました。

 

ホテルに帰ればあとは寝るだけなので、ぎりぎりまで中断せずに作業に没頭できました。

平日に二日連続で作業できるのは効率がよかったです。

 

2回目の時、ホテルの方が

「前回は禁煙を予約されていましたが、今回は喫煙になっていましたが、もし禁煙が良ければお部屋の変更をいたしましょうか?」

 

おっしゃってくれて、うれしかったです。

 

常連というほどではないのに、きめ細やかな対応をするなあ、と感激しました。

 

むこうは、夜遅くにぐったりしてチェックインして朝早く出ていくこのおばさんは何者だろうとおもっていたでしょうか、、、、。

 

片づけがすすんで、リサイクルショップには売れない(新品ではない)、、、けれどまあまあ美品、まだまだ使える、、、、勿体ない、、、というレベルの物が残りました。

 

そのようなレベルの物が、、、、大量にあるのです。

 

捨てがたくて、勿体なくて、最後に残ったものたちです。

 

捨てるしかないかなあ、と思った矢先、夫実家の住んでいる地域に

寄付を受け付けてくれるリサイクルショップを見つけました。

 

買い取りはしないけれど、寄付は受け付ける、そしてそれを安価で販売する、というものです。

 

自治体が運営している店と福祉関係の法人が運営しているところと二つありました。

 

おそるおそる持っていくと、気持ちよく引き取ってくれました。

買い手の気持ちになって、商品として受け入れられるようなレベルであればOKとのことで、新品でなくても大丈夫とのことでした。箱もついてなくてOKといわれました。箱は持って帰って下さいと言われました。


まさにこちらの状況にぴったりの場所でした。

 

洋服・食器・雑貨・文房具、、、二つのお店に何度も車に積んで運んで家の中はずいぶん片付きました。

 

私の住んでいるところにはこういうところはないのです。

 

こどもが小さい頃は、バザーにだすことができたのでずいぶん助かりましたが、今回お世話になったリサイクルショップはバザーのような感覚のリサイクルショップのようでした。

 

 

途中から、寄付する方式のリサイクルショップにどんどん持っていきました。

 

次に行くと、前回持ち込んだ食器やら洋服やらがきれいに陳列されていて、「誰か買ってくれるのかな、使ってくれるのかな」

とうれしい気持ちになりました。

お店も、お客さんが結構いて、にぎわっていたので、繁盛している様子でした。

 

お客目線でみても、良品が格安で並んでいて、時間があれば、私もお買い物して帰りたかったです。

 

このような形で品物がごみにならずに流通するのはすばらしいなあ、と思います。

 

もったいないものの行先がきまったら、あとはもう、ゴミです。

 

車にいっぱいゴミを詰め込んで、清掃センターへどんどん捨てに行きました。

これまでは、土日に行くことが多かったのですが、平日泊まりがけで来る、という方法に変えたことで、清掃センターに直接搬入するということが可能になりました。どうして今までこうしなかったかと、、、、もっと早く気づけばよかった!

 

私が住んでいるところと分別のルールがちがうので、戸惑いましたが

ルールに沿ってゴミを仕分けて、運べるだけ運びました。

 

捨てるのが面倒な、液体ゴミ(洗剤とか化粧品)が大量にありましたが、

それは、義兄と我が家で半々に分けて引き取り持ち帰ることになりました。つかえるものは使って、無理なものは居住地のルールで処分することにしました。

 

前にも書きましたが、夫実家は決してゴミ屋敷ではないのです。

かなりきちんとした、片付いたお宅だったのです。

 

物を大切にする収納上手な義父母が、大きな家にきちんと収納した結果だったのだと思います。

 

家が大きかったので、息子たちが巣立った後は、空間は無尽蔵にあったということでしょう。

 

いくらでも置けたのです。

 

それらのものが、いつからか「出ていく」ことがなくなってしまったのでしょう。

 

誰かにあげるとかバザーに出す、とか、捨てるとか。

 

それが出来なくなる時期というのは、誰にもやってくると思います。

 

あらためて、物を持ちすぎないように暮らしたいと思いました。

 

今なら、まだ自力で物をコントロールすることができる。

 

10年、20年たったらわからない。