バーミンガム Birmingham 便り from the U.K. -2ページ目

no.24 12月に想う

ここ何週間かばたばたとしていて、ブログが書けなかった。気が付けばもう18日だ。年末ではないか・・・。

イギリスは今クリスマスで盛り上がっている。かなり前から盛り上がっていたのだが、12月に入ってからは、あちこちにツリーが出現し、街は週末ともなればお祭りでもやっているのかというくらいの人出だ。ちょうど日本の年末の買い出しと同じ感覚なんだろうなあ。クリスマス後には大安売りがあるらしく、買い控えている人も多いと聞くのだが、それでもすごい人ごみである。

最近はテレビも盛り上がっている。料理番組ではクリスマス料理特集をやっていたり、ちょうど今もクリスマスドラマを放送している。音楽専門番組では「クリスマスに向けて盛り上がろう」というタイトルでクリスマスソングが流れている。

そういえば、9月の終わり頃にラジオを聞いていたら、女の子が番組に電話で参加していて、DJが
「今日は何をしてたの?」(その日は日曜日だったと思う)と尋ねると、
クリスマスショッピングに行ったのよ。」
と答えていた。9月にクリスマス?オイオイ。さすがのDJも
「えっ、もう行ったの?」と驚いていた。
よっぽどクリスマスは彼女にとって大きなイベントなんだろうなと思ったのだった。

こちらに来て結構日にちが経っているのだが、ときどき自分がどこにいるのかわからなくなることがある。12月に入り、近くのホームセンターでも本物のモミの木を売っていて、家族連れのお父さんがモミの木を抱えて歩いている光景を目にすることがある。そんなとき、以前見たイギリス映画のワンシーンを思い出す。よっぽど寒いんだろうなと想像できる分厚いコート、毛糸の帽子とマフラーと手袋。街の風景にはクリスマスツリーとイルミネーション。その中に自分がいるんだなあと不思議な気分になるのだ。

イギリスは確かに分厚いコートと毛糸の帽子が必要なくらい寒い。冬の日は短く、冬の暗い夜にはイルミネーションがよく映える。長い冬の夜を楽しくすごす知恵なのかなと思う。

そうそう、街の中心に屋外スケート場が少し前に出現した。この間、近くを通ったのだが、夜の寒空、しかも雨が降っていたにも関わらす、たくさんの人が滑っていた。やはり、イギリス人は雨に強い。少々の雨ではへこたれない。昨日は半袖の人も見かけた。(昨日の最高気温は4度)寒さにも強いらしい。(昨日干していた洗濯物は取り込むのがちょっと遅くなっただけなのに、凍ってパリパリになっていた。驚いた。)

そんなイギリスの12月である。

バーミンガムウィール
バーミンガム・ウィール (この下に屋外スケート場がある)

no.23 隣は何をする人ぞ

今日もコンサートが始まったわよ。

とフラットメイトが言う。
そう、隣からチェロの音が聞こえてくる。いつもの曲だ。隣人は音楽専攻の学生らしくよくチェロを練習している音が聞こえてくる。最初はクラッシックが好きな人が住んでいるのかと思っていたのだが、いつも同じ曲でよく間違える

いつも同じ曲で飽きるのよね

とフラットメイトは言っていた。たまにならいいのだが、ほぼ毎日聞いているとさすがに飽きる・・・私も同感だ。

イギリスの家は大きく分けて「デタチット・ハウス」と「セミ・デタッチト・ハウス」と「テラスト・ハウス」がある。「デタッチト・ハウス」は一軒家。「セミ・デタッチト・ハウス」は二軒がくっついている家。「テラスト・ハウス」はいわゆる長屋のようなもので4,5軒の家が連なっている。隣の家とくっついているのだ。だから違う家とはいえ、隣の家の声がよくきこえる。私の部屋の隣も部屋になっているらしく、携帯で話している声がよく聞こえる。どうも中国人らしい。 突然甲高い声聞こえてきてドキッとすることがある。時には歌を歌っている声が聞こえてくる。

そんなに大声出さなくても・・・と私は思うのだが。どうも隣人は全く気にしていない。隣に聞こえていること気づいていないのだろうか。私も気をつけなければ。

私の部屋からはお隣の庭がよく見える。ある日、カーテンを開けて外を見ると、庭にいたお隣さんと目が合ってしまった。気まずかった・・・。

この間昼ご飯を食べていたら、別のお隣から二人の声が聞こえてきた。どうも、声のトーンからして議論をしている様子だ。私は全く関係ないのだが、ちょっとオロオロしてしまった。何があったのだろうか・・・。
 
長ーいイギリスの秋の夜に今日もチェロの音が響く・・・

no.22 霜が雪に?

最近急に寒くなった。最低気温が-3度や-4度の日が続いている。最高気温も5度の日があったり・・・。ついこの間まで、「この時期にしては暖かい」と言っていた天気予報も「今日は凍える寒さだ。スリップに気をつけて(路面が凍結しているので)ください。」と言い出した。

そんな寒さなので朝は霜が降りて一面白くなっている。今日などは窓を開けてみると家の壁が霜で覆われていて、なんだか自分が冷蔵庫の中にいるような気がした。

そんな中、ある朝、南国から来た友人はとてもはしゃいでいた。何かうれしいことがあったの?と聞くと、

霜が一面に覆っていてラヴリー(きれい)だわ。

と言っていた。ちょっと新鮮だった。そんな目で霜を見てみると、確かにラヴリーだ。

しかし・・・寒い。昼間も気温があまり上がらないせいか、少し日陰になっているところなどは霜が一日消えることはない。だからか知らないが、日陰の霜はだんだんと白さを増しているように思える。一瞬に見える。

ひとついいことは最近晴れの日が続いていることかな。晴れの日には北国らしく空が高く、青空がきれいだ。

天気といえば、今日新しいものを発見した。こちらに来て毎日天気をチェックするのが日課になっているのだが、明日の天気は晴れでも曇りでも雨でもイギリスお得意の晴れと曇りと雨のミックスでもなく・・・ただ、

「FOG(霧)」

と書いてある。一体・・・。明日はどんな日になるのだろうか・・・気になる。

no.21 電車なのにバス

この間まで日本ではありえないことが起こっていた。電車がバスになるのだ。ある日、町へ買い物へ行こうと友人と駅に行くと切符を買う行列。あらま、と思い、行列の最後尾に並んで待っていると、友人がある異変に気づいた。駅のシャッターが降りているのだ。

何が起こったのだろうか。よくある電気のトラブルで電車がなくなったのだろうか。
それでも切符を買っている人たちがいるっていうことは電車はあるってことなのだろうか?

よく見ていると、切符を買った人たちは駅を出てどこかへ行っているようだ。不安に思った私たちは説明が書いてある掲示板を見つけた。どうやら点検か何かで何週間か週末だけある路線が停止になるということだ。そのかわり、代替バスを出すという。だからみんな切符を買って、駅を出て行ってたんだなあと納得。で、他の人に見習って切符を買い、バス停でバスを待って町へ出かけて行ったのだった。

それにしても、電車がバスになるなんて・・・。一緒にいた友人も「どうやったら電車がバスになれるのよ?」とあきれていた。

こんなことが起きるといつも思うのだが、

イギリス人はえらいっ!

イギリス人は我慢強い。文句も言わすに黙って待っている。町の大きな駅に行くと毎回こんなアナウンスを聞く。

○○行きの電車は○○分遅れています。ご迷惑をおかけしてもうしわけありません。

この間は1時間37分遅れなんてアナウンスしていた。このときはextremely sorry(非常ーーーーに申し訳ありません)と言っていた。日本じゃ考えられないのにな。ここでは日常で、誰も文句を言っていない。すごいと思う。というより、これが普通になってるんだろうな、ここでは。この間、電車がバスに変身しているとき、地元の人が、

なーんで電車がバスになるんだろうか。信じられないよ。

と言っていたのを聞いたとき、なんかちょっと安心したのだった。

なんでだろう?

no.20 秋の花火

昨日11月5日は「ガイ・フォークスの日」(Guy Fawkes' Day)だった。・・・といっても最近まで全く知らなかった。数日前に大家さんが来たときに

5日はガイ・フォークスの日で花火があるんだよ。と教えてくれた。

いまからちょうど400年前の11月5日に起こった「火薬陰謀事件」(Gunpower Plot ガンパウダープロット) の記念日なのだそうだ。イギリス国教会の優遇政策の下で弾圧されていたカトリック教徒の過激派たちが地下に火薬(gunpower)を仕掛けて、英国議会を爆破し国王ジェームス一世を暗殺しようという陰謀(plot)を計画したそうだ。結局は失敗に終わったのだが、その実行責任者がガイ・フォークス(Guy Fawkes)。英語でよく使われる Guy(ガイ) 「やつ」の語源になったそうだ。

・・・といっても私には難しくて詳しいところは未だによくわからない・・・。

11月5日は子供たちがガイ・フォークスの人形を曳きまわすお祭りの日だそうだが、最近は花火の日になっているらしい。しかも今年は400年とのこと。数日前から夜になると毎日のように「パーン・パーン」と花火が上がっていたのはこれだったのか・・・。秋に花火なんて変だと思ったのだ。

昨日は花火が夕方から夜中まで鳴り響いていた。大きな公園での大規模な花火の催しがある一方で近所でも花火を打ち上げているような様子で、遠くからまた近くから・・・あちこちからヒュー・パーンという花火の音が聞こえてきた。まさに、お祭りだった。

大家さんに教えてもらった時にどこであるんですか?ときいたら

”everywhere”(いたるところでだよ)

という答えが返ってきた。なんてアバウトなんだろうと思っていたのだが、ほんとにそうだった・・・。
しかし、音しか聞こえない花火はやっぱ寂しいなと思ったのであった。

no.19 秋なんだな

時々無償に日本の味が恋しくなることがある。インターネットで「秋の味覚」なんて言葉を発見し、しかもおいしそうな写真などが載っているといっそう恋しさが募ってしまう。

無償に「たこやき」が食べたくなったり・・・。

それにしてもなんで「たこやき」なんだか・・・。日本にいるときは無償に「たこやきたべたーい!」なんて思ったこともないのになあ・・・不思議だ。

それから日本のDVDを見ている時においしそうな、そして日本らしい繊細なデザインのケーキが出てくるとやっぱり

「あー。たべたーい!」と思う。

イギリスのケーキは思ったより甘くなくて(時々ありえないほど甘いケーキに出会うこともあるけど)まあまあいけるのだが、日本みたいにきれいなかわいらしいケーキはあんまり見かけない。やっぱり食は日本の方が上だよなと思う。

このあいだ市場で「柿」を見つけた。sharon fruit とかpersimmon などと表示されている。sharon fruitの方が多いかな。友人は「これ何?」と不思議そうにしていた。彼女の国には「柿」はないらしい。そうそう、 kaki と表示されているお店もあった。なんかうれしかった。やっぱ「柿」って日本の秋の代表みたいなもんだもんな。kaki だよ kakiと一人納得したのだった。

家に帰って柿を切って食べているとここがイギリスだっていうのがとても不思議だった。ちなにみ「柿」は非常に甘くておいしかった。柿を知らなかった友人にも食べさせてあげたら「おいしい」と言っていた。なんかうれしかった。

でも、実は「柿」も日本にいるときは「たべたーい」なんて強く思ったことなかったのにな・・・。

no.18 夢の国

先日初めてバーミンガム観光をした。実はバーミンガムはチョコレートで有名だ。カドベリーチョコレート(Cadbury chocolate)の工場があるのだ。空港などで[紫色」のパッケージに入ったチョコレートを見かけたり買ったりした人もいると思う。

その工場にカドベリー・ワールド(Cadbury World)といういわゆるアミューズメントパークみないなものがある。そこへ友人に誘われていってみた。電車を降りると「紫色」がたくさん目に飛び込ん でくる。町自体が工場の町という感じだ。工場に近づくとチョコレートの香りが漂ってくる。なんとも誘われる香りだ。


工場の歴史やチョコレートの作られ方などの映像を見たり、工場の中を見学したり・・・なかなか童心に返ったみたいで楽しかった。子供連れの家族やお年寄り のグループやカップルがたくさん来ていた。ここは子供にとっては「夢の国」だな。うれしいことに、チョコのおみやげももらった。


帰りがけに工場直営のお店へ行ってみた。(そこはどうやら従業員用の店だったみたいだ。その日は特別に入場者たちにも解放されていたらしい。)


近づくにつれて、チョコの入った箱を抱えている人や袋いっぱいにチョコを入れている人たちとすれ違った。いくら安くてもあんなに買ってどうするんだろう?などと思ったのだが・・・


やっ、やすい・・・


あまりの安さにチョコをたくさん買い込んでしまった。


やばい・・・


これからはチョコの誘惑に負けないように、強い意志を持って日々過ごさなければ・・・。(とりあえず、いっぺんに食べ過ぎないように目につかないところに隠したのだが・・・ううむ)


まあ、とにかく楽しい一日であった。バーミンガムもいいもんだ。

 

no.17 得した気分?

朝起きたら、時間が戻っていた。

今日もいつも起きる時間にいつものように目が覚めた。

あっ、そうだ。

と思い、テレビをつけると・・・やっぱり。

時計が1時間遅くなっていた。今日は10月の最後の日曜日。サマータイムの終わりである。夜中に時計の針が1時間遅くなったのだ。

そして、日曜でもあるし、こんなに早く起きる必要もないよな。と思い、もう一度ベッドに潜った次第である。

1時間後、再び目覚め、コンピュータをつけてみるとちゃんと時計があっていた。あっていないのは、自分の時計だけ。なんだか世界から一人取り残されたみたいだ。というより、一人だけ1時間先を生きている気分。非常に妙な気分だ。旅行好きで時差には慣れていたつもりだが、いつもの風景の中で時が変わるのは非常に奇妙だ。まあ、明日になれば、何事もないように感じているんだろうけど・・・。

新しい体験というものは尽きることがないものだな・・・。

・・・しかし、今回は不思議な体験だった。

秋

(その後のはなし)

・・・それから、約4時間後。フラットメイトに名前を呼ばれたので、何事が起こったのかと思い、部屋を出ていくと彼女は

私のコンピュータ、13:00になってるのよ。部屋の時計は14:00なのに・・・オーマイゴッド!

彼女は朝早く起きていたにもかかわらず、昼過ぎまで気づかなかったそうだ。

そういえば、朝6時(つまり5時)にいつも通りラジオつけたのにザーザー言ってるだけで、おかしいと思ったのよね・・・。

・・・つくづく、愉快な友である。

no.16 晴れのち雨のち風強し

最近になって日がどんどん短くなっていっているのと同時に、最近太陽を見る時間が減っている。毎日曇り空。曇り空だったらまだいい方で、よく雨が降る。実は「梅雨」なんじゃないかと思ったりする。それから非常に風が強い。この間、毎日いつも一緒にいてくれた愛用の傘が壊れてしまった。

やばい・・・傘がなければこの国では生きていけない。すぐに新しい傘を購入した。幸い、傘はどこにでも売っている。

今日は珍しく朝晴れていた。気分よく、学校帰りに買い物に行こうと歩きだしたのはいいけれど・・・だんだん雲行きが怪しくなり・・・案の定、雨が突然降り出した。

またか・・・

と思い、傘をさし歩き出す。そんな毎日である。

それにしても、こちらに来て一日のうちに晴れたり曇ったり雨が降ったりする天気には慣れてきた・・・というより、またかというあきらめかな・・・のだが、いつも不思議に思うことがある。

イギリス人はあまり傘をささない。

今日もザーザー降りのなか傘もささずに歩いている人を見かけた。小雨程度では傘はささない。

なぜだろう?

住めば住むほど、ミステリアスな国である。


no.15 太陽とともに

最近どんどん日が短くなっている。

夏は9時くらいまで明るいときもあったのに、急に短くなってきた気がする。朝は8時前くらいまで暗い。聞くところによると、冬は3時くらいから日が暮れるらしい・・・想像できないくらい日が短くなるみたいだ。

最近までよく眠れない日が多く、私は大丈夫だろうか・・・などと心配したものだが、今は反対によく眠れるようになった。この間はイギリスに来てはじめてというくらい遅くまで寝ていた。

なあんだ。眠れなかったのは結局、太陽のせいだったのか。

・・・人間は日と共に起き、日と共に眠るのだ。

そして、なんだかんだ言っても私は健康体ってことなのね。