先日朝日新聞デジタルに掲載された
頭木弘樹さんの記事を読まれた方もいるかと思います。

頭木さんご自身難病をおもちなのですが、

「つらい経験だったけど、成長できてよかった」
「病気のおかげで、本当の幸福に気づいた」

と、
重い病気や大変な経験をした人たちは、
似たような「語り」をする傾向にあり、
背景にある、病人や個人に加わる“圧力”を
指摘することがある。と書いてありました。

「病気のおかげで」は本当? 「立ち直りの物語」を求める心理の正体(朝日新聞)(※全文を読むには会員登録が必要です)

とても考えさせられました。



私も無意識のうちにそう思われるような
ことをしたことがあるのではないかと。

病気の経験の捉え方、向き合い方は,
あくまでパーソナルなことであり、
誰かに強制されたりするものではありませんよね。

病気の経験を通して、
「つらい経験だったけど、成長できてよかった」
「病気のおかげで、本当の幸福に気づいた」
と思うことはもちろん自由ですし、
誰に批評されるものではありません。

ただ、人に押し付けるようなことをしない。

そして、個人的に言われていなくても、
そのような発信を見かけた時は、

受け手側として、その思いはあくまでその人個人の思い
であるということを前提に受け取り、
自分と重ねたり比較しないことが
大事なことなのではないかと思いました。

(2023年9月22日配信 じんラボメルマガ「所長通信」より一部改変)