診察の場面で、よく医師から
「経過観察」という言葉を聞くことがあると思います。

この言葉は、かなり誤解される言葉です。

かくいう私も、以前は「経過観察」と言われると、
「特に問題なく、何もしなくていい状態」
だと理解していました。

正しくは、

「何もしなくてよい」という意味ではなく、

「変化がないか、あるいは良性であるかを
時間経過の中で確認するための重要なステップ」


であることを意味しています。



例えば、健康診断などの数値の場合は、
生活を見直すことで改善できるかを試し、
次の検査で成果を確認する目的が含まれているのです。

先日、かかりつけ医の方々とお話をする機会があったのですが、

この「経過観察」という言葉の誤解が多くあり、
本来の意図が伝わっているかをしっかり確認しながら
コミュニケーションを取ることが大切であることをお伝えしたら、

「教えてもらってハッとしました。今後気を付けていこうと思います」

と感謝のお言葉をいただきました。

今回の件を通して、
「経過観察」という言葉以外にも、

私たちが当たり前のように日常的に使っている言葉の中には、
勝手に都合良く解釈してしまっている言葉があるのかもしれない、
と思いました。

言葉の正しい意味を意識していきたいと改めて思っています。


(2026年9月11日配信 じんラボメルマガ「所長通信」より改変)