最近は新品の服でもブランド物でなければ良いデザインのものが安く買えるようになりましたね。
なので、よっぽど気に入ったものじゃない限り、古着を買うことはなくなりました。
私はなるべく古着ではなく新品を購入するようにしている。
それは、私が高校生の時、友人の姉に
「古着や中古品は使っていた人の念が含まれているので持たない方がいい」
と言われたから。
でも、そんな念のこもった古着や中古品なんて、
そもそも出会うこと自体稀(まれ)なのでは
と、思っていた。
私が社会人になり十数年経って上京した時のこと。
ちょっと(いや、だいぶ変わった)アーティストの子と友達になった。
その子は大酒飲みで、でも体が弱いためあまり働けず、親とはほぼ縁切り状態だったのでお金の支援は受けられなかった。
にも関わらず、
それでもこれ無しでは生きられないというように
画材や服や雑貨を買い漁っていた。
すべて、中古や古着のもの。
その子の家にお邪魔させてもらったとき
所狭しと、どこの部族から受け継いだん?というような
服やお面、レコードや雑貨がごちゃごちゃと散乱していた。
昼間なのに部屋はどんよりと翳り、
エネルギーだけが充満している異様な印象を受けた。
そしてこのアーティストの子と共通の知り合いで、
神職をしている男の子がいる。
彼には、通常人間には見えないものが視えていた。
普段、彼だけが視える何かに対して彼が何かをつぶやいた時、
周りの人からは
「は?何言ってんの?(頭)大丈夫?」と言われることが多いので、彼は視えたもののことを口に出すことはない。
ただ、この日、彼は酔っ払っていた。
とても酔っ払っていた。
その酔っ払った状態で、そのアーティストの子のお家にお邪魔したらしい。
そして、そこで視たものをこれまた共通の友人にその場で電話して伝えたらしい。
「今◯◯ちゃん家にいるんだけど、やっべーわこの家!!天井にものすごい妖怪がたくさん這いつくばってるんだけどwwwww」とゲラゲラ笑いながら言っていたらしい。
アーティストの友達は、この話を後日私に教えてくれた。
私にははっきり見えなかったけど、私はアーティストの子が集めてきた中古品や古着の色々なものが、
その何かよく分からん妖怪みたいなものを、この場所に集合させちゃったんだろうなーと思った。
何か良くないことや特別なことが起こる時、
それはその場所+時間+その人+アイテム(もしくは念)で起こる確率が高い。
神職の彼が言っていることが適当なんだろうと言われればそれまでだけれど、
彼には本当に視えて体験しているんであろうと思われる話がある。
(今回彼自身はこの話に関係ないので割愛)
で、ここまでが前置き(なげーわ)。
ここから私の話なんだけど、
たまたま付き合いで入った古着屋さんで、
一目惚れしたデニムのキャップがあった。
元々デニムのキャップが欲しいなと思っていたタイミングで、
試着したらぴったりのデニムキャップ。
普段古着は買わないけど即買いした。
年に数回集まる仲良し4人の女子会で、初めてそのキャップをかぶって行った。
初めて行く韓国料理屋だったけど、
4人のうちの1人が小さい頃からよく行っているという韓国料理屋で、
常連の友人ということもあり、韓国人のママさんとおしゃべりしながら、
美味しい韓国料理に舌鼓を打つ。
そして勘定を済ませ、2件目に行こうと外に出た。
5分ほど歩いたところで、韓国料理屋にキャップを忘れたことに気づく。
私は他の友人たちに、キャップを忘れて店に取りに戻るので先に行って欲しいと告げた。
小さい頃から通っているという友人が、一緒に店に戻ると言ってくれたので、2人で店に戻る。
ところが、私たちが出てすぐ閉店にしたのか、店のドアには鍵がかかっている。
何度店に電話をかけても、ドアを叩いても応答はない。
店を出てたった10分程度で??
とは思ったが、店じまいの仕事で忙しいのだろうと、その日は2件目に行って帰った。
翌日、買ったばかりのキャップが諦められない私は、店に電話をするが、繋がらなかった。
それを友人に伝えたところ、友人の父(お店からすると超お得意様)がママに電話をしてくれたらしい。
すると、お店のママが、
「あーー、あのキャップ??確かに、忘れ物としてあったわ。でも、スタッフの男の子がとても気に入って、どうしても譲って欲しい!と言われたので、持って帰ってもらったの。本当にごめんなさい」
と、言われたらしい。
私は学生時代飲食店で何件もバイトしていたから知っているけれど、
通常、お客様の忘れ物は最低でも1週間は保管する。
これが通例なので、忘れ物をその日のうちにスタッフが自分のものにするということは、あり得ないことではある。(例え海外の飲食店だったとしても)
友人の父は、
「どうする??僕が紹介したようなものだから、キャップを意地でも取り戻すか、もしくはこの非礼、新しいキャップを弁償させてもらいたい」と、言ってくれた。
私はそのご好意を辞退し、
このキャップは私が持っているときっと良くないことが起きたんだろうと信じ、
顔も知らない男性スタッフへくれてやった。
その後彼がどうなったかは知ったこっちゃない。
うちの兄もアーティストなので(?)
またよく分からない部族のお面を集めて家に飾っているが、兄の家は玄関からすでに異様な雰囲気を放っており、わたしは兄の家に足を踏み入れることはない。
おしまい。
