仙台にゆかりがあり、医師(医学生)から作家に転じた人は2人います。
1人は、どくとるマンボウこと北杜夫。(私は小説はほとんど読みました)
そしてもう1人は、ご存じのとおり魯迅です。
阿Q正伝や故郷などを執筆した魯迅は、仙台医学専門学校(現東北大学医学部)で学んでいました。
その魯迅の像が、私の知る限り仙台に3カ所にあります。
東北大片平キャンパスの魯迅像
入学したのが1904年(明治37年)だそうです。実に120年前のことになりますね。
仙台市博物館敷地の魯迅像
ほかにも、魯迅が下宿していた跡地が公園として整備されています。
米ヶ袋一丁目公園
この公園は、東北大正門のすぐ近くです。
魯迅の文学的評価や社会的評価はさておき、仙台に暮らし、1人の学生として平等に指導してくれた教授と出会い、やがて小説家として名をなしたことは確かです。
私が立ち寄るこれらの場所では、中国系と思われる旅行者の小グループをよく見かけます。(先日は写真撮影を英語で頼まれてしまいした)
中国系の旅行者は、マナーを欠く立ち振る舞いや爆買いで敬遠されがちです。
でも、商売上は大事なお客さんであり、災害のときに真っ先に支援の手を差し伸べてくれた「隣人」でもあります。
魯迅の存在が、相互に理解を深め合うことに繋がれば良いのですが…