前回に引き続き、新寺小路緑道を投稿します。

帰宅して地図で調べてみると、

中央に孝勝寺があり、
細い破線が引かれているところが、新寺小路緑道です。
仙台駅からほど近い場所で、長さが700メートルにも及びます。

どうしてこの道ができたのでしょうか。
インターネットを検索すると、
そもそも新寺小路がある町は、散在していた寺院を集めた伊達政宗公の町割りでできた町のようです。
400年も前でも「新」が付くなんて、歴史を感じますね。


これは1681年(延宝9年)の絵図です。

孝勝寺の南側に正樂寺・善道(導)寺・林香院・洞林院・林松院・東秀院・正雲寺が、現在と同じように山門を南にして並んでいます。
でも、これらの寺の北側に道らしきものは記載されていません。


上の地図は、1952年(昭和27年)発行です。中央に新寺小路という記載があります。
孝勝寺と正樂寺~正雲寺の間には宮城野区と若林区の境界を示す太い実線が引かれているものの、緑道(こみち)にあたるような地図記号は見当たりません。

そして、1983年(昭和58年)に仙台市が新寺小路緑道を整備したという記録は、ネットで確認できました。
それ以前は薄暗い小路だったというグーグルマップのクチコミも見つけました。
正樂寺~正雲寺の裏手を横断する、地図に載らない細い道があったことは確かなようです。


藩政時代からすでにあったと私は勝手に想像しています。
人々はこの道を墓参りや、生活道路として利用していたのではないでしょうか。

そして現在、

毎月28日に緑道(こみち)に市が立ちます。新寺こみち市というそうです。

焼き菓子から、古着、おこわ、わかめ、果物…いろいろな品物の出店がありました。


新寺小路緑道(こみち)は、近世と現代をつなぎ、人と人をつないでいます。