はにっこん「手が乾燥するから、ハンドクリーム塗る。でも、ハンドクリームのパワーが足りないのか、効果がいまいちなんだ
そこで、俺が考えたのがスライムの中に手を突っ込むという案
このスライムを足掛かりにストーリーを作っていくという事である
結局、ハンドクリームは言い訳でしかなく、スライムという媒体が欲しかっただけなんだ
ハンドクリームは口実、建前であり、狙ってたのはスライムを発端とした物語なんだ
そんな俺は人目を憚るように、ドラクエワールドに足を踏み入れた
はにっこん「時々あるんだけど、なんかドラクエやりたい時があるよね
ドラクエは結構やって、知ってるのに、なんかまたやりたい。ドラクエなんだなー
あんま時間かけたくないな。さっさとスライムからのやっか
スライムが現れた!
こうげき、にげる、ぼうぎょ、トング
はにっこんはトングを使って、スライムをつまみ上げた!すると、スライムはその自重によりつまんだ所が破け、中身が出てしまった!スライムがはっちゃけた
ファミッコン「これこれ。この保湿が欲しかったのよー。おー、スライムの中、最高
でも色がなぁ…青い、蒼い
これじゃブルーマンだよなぁ…手だけ
手だけ青い奴ってどうなの?スライムは無味無臭だが、無職ではないんだな。モンスターという職業、ちがった無色じゃない
どうする?
モンスターの唾液しかないだろ。他に選択ねーよ、なに言ってる。他にあるか?無色の保湿成分。大王イカのぬめり?表面ぬめってるか?大王イカ初見で、ぬめり感じたか?してないよな
しびれクラゲ?いいよもう、そういうの
モンスターのだ液になったの。それで行くの。この先
?「どうせなら、ラスボスの最上級の唾液がいいですよ
ファミっこん「誰だ!お前、デブ、ヒゲ、ストライプ、そろばん、なんだその格好!
?「お分かりになりませんか?では、これでどうでしょう?
デブは道具袋の中の、大量の破邪の剣を見せた
ファミっこん「おおトルネコじゃんか!お前くらいだよ、こんなことすんの。本陣に合流して、売るんだろ?相変わらずセコい奴だな!この極悪商人め
トルネコ「まぁ、手土産でも持っていかないと、ただのデブだと見くびられてしまいますからねぇ。勇者に賄賂でも渡さないと、私など一生馬車の中に閉じ込められたままですよ。馬車にいりゃ、暑苦しいだの言われ、外に出りゃHP高いだけの太った壁です。
ファミっこん「ところでなんだって?ラスボスの唾液だっけ?4だとデスピサロだな。唾液出てたっけ?竜王は火ぃ吹いてるから唾液出てたらおかしいやろ。シドーはどうだったか、ミルドラースは確実に出とるな、デブやし。
トルネコ「デスピサロは上からも下からも出とります。取りたい放題でっせ!
良かったら、これから私達と一緒に行きませんか?
ファミっこん「まぁ、いいけど、お前ら8人いるんだろ?集団行動はなぁ…嫌なんだ…
トルネコ「無理して絡む必要はありません。ついて来るだけでいいですよ。さあ、行きましょう
はにっこんは選ばれし者たちに
「すー、はにっこんですー、すーっ
軽く自己紹介をし、移動も馬車には乗らず、少し左後方辺りをついて行った。無論、戦闘も非参加である。
船に乗る時も、ずっと船尾辺りで去りゆく海原を見ていた。
街に入る時も、一目散に宿屋に行き、寝たふりをしていた。トルネコが呼びに来るまで、寝たふりをしていた
そんな状態がずっと続き、やがてラストダンジョンにやってきた選ばれし者たち8人+1
先行した四人が笛かなんかを吹き、馬車を呼ぶシーン
はにっこんは、相変わらず馬車に乗らず、少し離れた所にいたので、1人取り残されてしまった
はにっこん「あーっ!あーーーっ!あんだよ、ふざけんなよ!あの野郎、勇者!おいコラふざけんな勇者!!笛吹く時スマホに連絡しろよ!んだあの野郎
だが道は知ってる。迷う事はまず無い。だが戦闘はどうする?丸腰では勝てないし、全部逃げる事も出来ないだろう。
はにっこんは両手で顔を覆った
はにっこん「こ、これだ!この手に付いたスライムの青い液を全身に塗りたくって、モンスターになりきれば!
はにっこんは全裸になり、両手の青を全身に塗りたくった。そして、全身ブルーのモンスターとしてモンスターらしい動きで、他のモンスターを欺き、最上階を目指した
はにっこん「大丈夫。気付かれてない。俺は仲間だ・・・お前らの仲間だ・・・
奇妙なうねうねした動きで仲間の元へと急ぐはにっこん
一方、ラスト地点の山の頂上では、デスピサロが最終形態である上下に顔が二つある完全体となっており、案の定よだれをダラダラと垂らしていた。
トルネコ「やっぱり!上からも下からも、よだれをダラダラと垂らしているじゃないか!まさに今がチャンスなのに!はにっこんさん!急いで下さい!
勇者達は強く、デスピサロの体力も残り僅か
このままでは、全ての計画が台無しになろうかという所に、アリーナの渾身の蹴りが入ろうかというその時
後方から叫び声が聞こえた
はにっこん「待ってー!ちょっと待ってー!
全身が青い何かが、うねうねした動きで近づいて来る
選ばれし者たちは驚き、咄嗟に道を開け、はにっこんは瀕死のデスピサロに近づいた
はにっこん「これだよ、これ。この唾液だよ。保湿すげーな、やっぱり。
よし、もう充分だ。あ、そうだ、勇者お前さー。吹くなら吹くって連絡よこせや。ケータイ持ってんだろ?お前そんなんじゃあかんぞ、しっかりやる事やんねーと。その辺きちっとしないと。んじゃ帰るわ
ロトの装備が何故青いのか知ってるだろうか?それは、異世界から来た、ある男の姿がモデルになっているという言い伝えがある
