[見所]
カーチェイスものの傑作「トランザム7000 (1977)」のBlu-rayが、40周年記念版として北米で再発売となった。
エンコードをやり直しており、画質・音質とも大きく改善されている。
原題:Smokey and the Bandit (1977) 米国版Blu-ray 40周年記念版
アメリカ映画 96分(アメリカ劇場公開:1977.5.27)
邦題:トランザム7000(日本劇場公開:1977.10.22)
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ハル・ニーダム
脚本:ジェームズ・リー・バレット、チャールズ・シャイア、アラン・マンデル
原案:ハル・ニーダム、ロバート・L・レヴィ
製作:モート・エンゲルバーグ、ジュールス・V・レヴィ
製作総指揮 ロバート・L・レヴィ
音楽:ビル・ジャスティス、ジェリー・リード
撮影:ボビー・バーン
編集:ウォルター・A・ハンネマン、アンジェロ・ロス
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
[出演]
バート・レイノルズ(ボウ・ダーヴィル、ハンドル名:バンディット)
ジェリー・リード(クリーダス・スノー、ハンドル名:スノーマン)
サリー・フィールド(キャリー、ダンサー)
ジャッキー・グリーン(ビュフォード・T・ジャスティス保安官)
マイク・ヘンリー(ジュニア、ビュフォードの息子)
パット・マコーミック(ビッグ・イーノス・バーデッツ、テキサスの富豪)
ポール・ウィリアムズ(リトル・イーノス・バーデッツ、ビッグ・イーノスの息子)
[ストーリー]
著名なトラッカーであるバンディットことボウ・ダーヴィル(バート・レイノルズ)は、ジョージア州アトランタでテキサス州の富豪のバーデッツ親子から賭を申し込まれる。
テキサス州とアーカンソー州との州境にある町テキサカーナに行き、ビールのクアーズを400箱積んで、28時間以内にアトランタまでまで戻ってこれたら8万ドル払うという賭だった。当時の法律ではクアーズをテキサス州から東に持ち出すことは違法で、取締に当たるハイウェイ・パトロールの目をごまかす必要もあった。
賭を受ける条件として、バンディットはトラックをスムーズに走らせる前払い役の車として、スポーツカーであるトランザムを要求する。バンディットはトラッカー仲間のスノーマン(ジェリー・リード)にトレーラーの運転を頼み、自分はトランザムを運転することにする。
無事テキサカーナの町についたバンディットとスノーマンは、400箱のクアーズをトレーラーに積み込んで、アトランタに戻ろうとする。しかし、バンディットは道端でウェディング・ドレス姿の若い女性キャリー(サリー・フィールド)を拾う。
キャリーはテキサカーナの保安官ビュフォード・T・ジャスティス(ジャッキー・グリーン)の息子と結婚式を挙げる直前に逃亡しており、ジャスティスは息子とともにキャリーを乗せた黒のトランザムを執拗に追いかける。
[感想]
とにかく楽しい映画。追跡中のパトカーが次々と壊れるのは、この映画当たりから始まった気がする。
トランザムに乗るバート・クォークがとにかく格好良く、助手席のサリー・フィールドもキュート。しかし、一番目立っているのは、ドジだが執念深い保安官役のジャッキー・グリーン。
当時は携帯は当然無く、トラッカー同士は市民バンド(CB)で連絡を取っており、10コードと呼ばれる符丁を使っている。
10-4は了解、10-12は警察がいる、10-20は今の現在位置などと使うのだが、非常に決まっている。彼らはハンドル名で呼び合っており、バンディット、スノーマンなどはハンドル名である。
原題は"Smokey and the Bandit"なのだが、smokeyは警察のことで、the Banditはバンディットとスノーマンのコンビの名前。
[補足]
1986年まではコロラド州の醸造所で生産されるラガービールのクアーズはミシシッピ州より東での販売許可を持っていなかった。クアーズは滅菌をしておらず、保存料も使用していなかっためであった。
その為、クアーズをテキサス州より東にあるアーカンソー州以東に持ち出すことは違法だった。
[お勧め]
アクションシーンは良く出来ているし、コメディとしてもなかなかのもの
誰が見ても楽しめる
英語版予告編: Smokey And The Bandit original film trailer
[ソフト]
米国版Blu-ray 40th Anniversary Edition
音声:英語・スペイン語
字幕:英語、スペイン語・フランス語
画質・音質とも非常に良い
2回目の発売で、同じマスターを使用しているが、エンコードをやり直している。そのため、解像度、発色とも改善されており、音声も良い。
日本版DVD、Blu-rayが発売されている(Blu-rayは以前のバージョン)