[見所]
黒人俳優のジョーダン・ピールによる初監督作品。
黒人青年のクリスは美人の白人女性ローズと付き合いだして5ヶ月になる。ローズのたっての頼みでクリスはローズの両親に会いに出かけることにする。ローズの実家は人里離れたところにある大邸宅だった。
黒人のクリスは白人から差別されるのでは無いかと心配するが、ローズの両親やその友人たちはクリスを大歓迎する。しかし、使用人の2人の黒人はクリスに素っ気なく、またクリスはその歓迎ぶりに不自然さを感じる。
原題:Get Out (2017) 米国版4K UHD BD
アメリカ・日本映画 104分(アメリカ劇場公開:2017.2.24)
邦題:ゲット・アウト(日本劇場公開:2017.10.27)
ジャンル:ホラー・ミステリー・サスペンス
監督・脚本:ジョーダン・ピール
製作:ジェイソン・ブラム、ショーン・マッキトリック、ジョーダン・ピール
製作総指揮:ジャネット・ブリル、レイモンド・マンスフィールド、ショーン・レディック、クーパー・サミュエルソン
音楽:マイケル・エイブルズ
撮影:トビー・オリヴァー
編集:グレゴリー・プロットキン
[出演]
ダニエル・カルーヤ(クリス・ワシントン、主人公)
アリソン・ウィリアムズ(ローズ・アーミテージ、クリスのガールフレンド)
キャサリン・キーナー(ミッシー・アーミテージ、ローズの母親)
ブラッドリー・ウィットフォード(ディーン・アーミテージ、ローズの父親)
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(ジェレミー・アーミテージ、ローズの弟)
マーカス・ヘンダーソン(ウォルター、アーミテージ家の下男)
ベティー・ガブリエル(ジョージナ、アーミテージ家の家政婦)
レイキース・スタンフィールド(アンドリュー・ローガン(クリスの親友)、アンドレ・ヘイワース(行方不明の黒人青年))
[ストーリー]
写真家を目指している黒人の若者クリス(ダニエル・カルーヤ)は、5ヶ月前に知り合った白人のカールフレンド、ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の言うがままに、彼女の実家を訪れることにする。
ローズは両親にボーイフレンドが黒人だとは告げておらず、クリスはドキドキでローズの良心の住む家を訪れる。到着するまでは心配だったクリスだったが、ローズの両親はクリスを大歓迎する。ローズの実家アーミテジ家は周囲から隔離された静かな場所に立つ邸宅で、ローズの父親ディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)と母親ミッシー(キャサリン・キーナー)とローズの弟ジェレミー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が住んでいた。ディーンは脳神経外科医、ミッシーは精神分析医で催眠術を得意としていた。
アーミテージ家には黒人の住み込みの下男ウォルターと黒人の住み込みの家政婦ジョージナがいたが、なぜか2人ともクリスに対する態度にはよそよそしいものがあった。
その晩、タバコを嫌うローズの為に禁煙中のクリスはなかなか寝付かれず、家の外に出てタバコを吸おうとするが、ウォルターとジョージナがいたためタバコを吸えなかった。家の中に入ったクリスだったが、ミッシーに呼び止められ、客間で話をすることになる。話をしていたクリスはいつの間にかミッシーに催眠術を掛けられてしまう。翌朝ベッドで目覚めたクリスだったが、昨夜の記憶ははっきりせず、悪夢を見たのだと思い込む。
クリスたちがアーミテージ家に到着した翌日、アーミテージ家と付き合いの深い人々が集まってパーティーが行われ、クリスはそこでも大歓迎されるが、何か胡散臭い空気を感じる。客は白人ばかりだったが、その中に1人の黒人青年が混じっていた。彼は二回りの上の中年女性の夫らしかったが、親しそうに話しかけたクリスに対して、素っ気ない態度を示す。
[感想]
最初の2/3はミステリー・サスペンスになっており、白人のガールフレンド、ローズに招かれて、彼女の実家の邸宅を訪れた黒人の青年クリスは、ローズの家族に歓迎されるものの、なにか違和感を抱く。さらに翌日開催された殆ど白人ばかりの友人たちを招いたパーティでもクリスは歓迎されるが、やはり何か引っかかるものがあった。
見所は最後の1/3で、ここからはホラーに変わり、怒濤の展開になる。突っ込みどころは多いものの、勢いで最後まで突っ走る。ホラー映画ながら、スカッとしたエンディングなのが大ヒットの原因だろう。
[補足]
アーミテージ家のパーティーに登場する日本人ヒロキ・タナカを演じるオオヤマ・ヤスヒロは俳優では無く、有名な空手家。監督のジョーダン・ピールはロケ地であるアラバマ州付近にいる中年の日本人を男性を探したが見つからず、ピールの親友の義父であるオオヤマに出演を依頼した。
[お勧め]
人種差別をテーマにしているがシリアスなものでは無く、気楽に見られるサスペンス・ホラー映画なので、誰でも楽しめそう。
日本語版映画予告編: 『ゲット・アウト』予告編
[ソフト]
米国版4K UHD BD
音声:英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語
字幕:英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語
画質・音質とも良い
日本版ソフトは現時点では未発売