石川丈山の出身地である安城市和泉町の丈山苑を訪ねた。丈山は59歳から洛北一乗寺辺に詩仙堂開いて詩作をし風雅に過ごした。その風雅の世界を再現した水のせせらぎと森の中に枯山水の庭に詩仙の間を中心にした広々とした館と茶室がある。抹茶を頂きながら目にとまった衝立の書は「生涯自然(じねん)に任す」とあった。床には丈山の風雅な姿絵が掛けてある。いずれも精緻な複写のようではあるが雰囲気は十分に楽しめる。
書は丈山の漢詩『興を書す』の起句「生涯任自然」を書家でもある丈山の書。
丈山が「私の一生は天与の本然の性にしたがう」と自然法爾(じねんほうに)の心境で詩作を楽しんだことを知って感動した。
改めて「大自然に諍うことなく、自ずから然らしむ」心の大切さに想いを深めてゆっくり茶碗を置いた。