「夢違観音」№356(83歳社会福祉士・スペースmassa 小風呂敷エッセイ。 岡崎市美術博物館の法隆寺展で国宝の夢違観音をまじかに拝むことができた。3尺に満たない金銅仏で小柄でほっそりしているが、ふくよかなやわらかい体の前姿は慈愛に満ちた不思議な魅力がある。とくに後姿には引き込まれるような力を感じた。悪い夢を良い夢に変える観音菩薩として崇められてきた由縁であろうか。人々を救ってきた仏の背中は、人々の悪い夢が背負われているのだろうか。後姿の力強さは前姿の慈愛となって、人々の願いを受け入れ続けてきた観音菩薩の光背と信じたい。