皆さま



木曜の夜にこんばんは



映画『ドライブ・マイ・カー』の劇中


西島秀俊さん演じる脚本家が広島へと

向かった車は、サーブ900ターボでした


その昔、サーブ車の車は世界で最も安全と

称されておりましたが、とは言えこのサーボ

900ターボ、30年前に製産が終了した車です


どれだけ高い安全製を謳おうが

年数や走行距離が増せば故障はします


部品交換が必要なほどの故障とくれば

純正部品はすぐ手に入らんでしょうし

そうゆうとこ、外車は大変ですよ


けれどこの主人公、

特段な描写があったわけではないけれど

この車に思い入れがあったんでしょうね


車ってオーナーの為人を表しますから


ステータスを表すツールとしての車

生活の必需品としての車


選び方も乗り方も扱い方も人それぞれ

でしょうし?


カーキチ(古っ)のうちの夫は

人が乗っていない車が好きですから

歴代車のラインナップを見たら

変わりモンだってことは、も、バレバレで


(あ、一般常識はありますんで、

 彼の名誉のため一応申し添えを、、)


今の車は2ドアですし、

よって荷物もまともに乗らんですし

マフラー変えてっからヴォンヴォン言うて

煩いですし、いつ止まるかわからんこの車で

ロングツーリングなんてむ〜り〜〜


と、

車は乗り潰すタイプのわたくしめが、

一目惚れして即買いしたマイ・カーで

Everything but the garl』の



〜ドライビング〜を聴きながら


向かった先は島根県です


目的の場所はご想像通り、

出雲大社でしたけれど、その前に

『稲佐の浜』へ参ります


『稲佐の浜』は旧暦の10月10日に、

全国各地から八百万の神が集まる聖地で

此処を先に参拝してから、出雲大社へ参るの

が正式なルートだそうです


『稲佐の浜』で一際目立つこの島は弁天島



御祭神は水神、豊玉毘古命

(とよたまひこのみこと)です


古事来歴にご興味のある方は

こちらをご覧くださいませーー╰(*´︶`*)╯



出雲大社へはこれより車で3分ほどで

すぐそばに大きな無料の駐車場があって

さすがは大国主命様、太っ腹だーーー!!


神楽殿のしめ縄が立派でごわす



ここでもご朱印を頂くために
列に並んだんですけど、出雲大社の初穂料は
そちらの気持ちでお願いね☆〜(ゝ。∂)
とのことで(相場は300か500でしょうか)
それとな〜く周りをチェックしとりました

したら目の前の青年が
千円も納めちゃったじゃあーりませんか

これからの日本國を背負って立つ若者が
千円も出しとるのに、ほぼ役目を終えた
わたくしが三百円で済ませるなんて出来る
わけもなく右に倣えで千円渡しましたわさ

そうしましたところ、朱印所役の方が
『お釣りはいくらお返しいたしましょう?』
(翻訳:よもや釣りくれとはいわんよな)と
慇懃無礼に仰いましたので

『全部お納めください!』
と申し上げましたならば、
とーーーっても良〜〜い笑顔で

『ありがとうございます』
だってさ、、、

待っていた夫に、
清水の舞台から飛び降りたつもりで
千円納めた(´༎ຶོρ༎ຶོ`) と申しましたら

『アンタの清水の舞台、低っっ』
などとフザケタことを言いくさったので
軽く絞めました

え?

清水の舞台が低いと言うよりか
アンタの程度が低いとな?

こりゃまた、失礼しました

感想としての出雲大社は
パワースポットと言うよりも
ヒーリングスポット的な場所で

それで言えば
島根県そのものが穏やかな気がして
次に向かった足立美術館もまたほっとする
空間でして


設立者は島根出身の実業家足立全康氏です

第二次世界大戦後石炭で財を成した氏は

横山大観の『紅葉』に感銘を受けたことを

きっかけに横山画伯の作品をはじめとした

美術品収集を経て、足立美術館を建立


今では庭園も有名で



庭木も庭石も全て角がなく



まるっとしていて癒えます。


自然の、ではなく

造形の美ではありますけれど

雑草の一本も見当たらない行き届いた

手入れには頭が下がった次第です


(うちの庭の手入れもしてくれんかのう)





島根は縁もゆかりもない場所ですので

この足立美術館の存在も知らなかった

っていう不甲斐なさ(*´ー`*)


それまでわたしにとって島根と言えば

『砂の器』の舞台となったことが一番に

頭に浮かぶ場所でしたから、、、


父方の祖父が松本清張氏のファンで

わたしの名を『砂の器』の登場人物から

つけようとして孫娘を産んだばかりの息子

の嫁に


『あんな、薄幸な女性の名前なんて

やめておくれやしっ』と怒りの鉄拳、、、

じゃないや、泣きの懇願をこれまた

清張ファンの母からされたそうな


しかし、諦めきれんかった祖父は

清張作品にも出演したことのある

好きだった女優さんの名をわたしにつけた

って言うね←もはや清張カンケーないし


小学校で自分の名前の由来を発表した時

祖父の年代のその女優さんがアダルト過ぎ

同級生も先生も誰一人知らなかったですし


そもそも親は皆、我が子の幸せを願い

選りすぐりの名をセレクトするわけじゃんか?


そうではない自身の名前のつけられ方に

わたしったら橋の下で拾われた子なんだわ

って、思いましたもんねーー


でもそこはホレ

環境がものを言いまして

その祖父の影響でわたしも清張さんの本は

よく読みましたし、映画化された作品も観て

ますけれど、大体にして出てくる男性主人公

は粘着質なんだな、これが


そしてパターン的には

オンナで破滅するってやつです


『砂の器』の主人公は

別の意味で難物でしだけれど、

こちらは映画版の方が断然良くって、


映像と音楽と役者さんたちの演技も相まって

ですから哀しいお話ではあるけれど、何度も

観たくなる、、、




逸品です





そういったことを

つらつらと思い出しながら



次、島根へ来る時は

今回行けなかった亀嵩温泉へ行こう



心に固く誓った島根の夜が

静かに更けていきました、、、